ごっつ

THE VERY BEST OF ごっつええ感じ 2』がやっと発売されて届いた。「友達とキャッチボールをしていたら家の庭にいつの間にか体がグズグズに腐った馬が紛れ込んでいて、おかんに怒られるから川に捨ててこなきゃ、と思ったら腐り馬が河内のおっさんみたいな口調で説教を始める」というネタに椅子落ちさせられた。所謂シュールネタに属すると思うのだけども、よゐこがやるようなシュールネタと決定的に違っているのは状況だけがシュールで、しゃべりはコテコテなのでそのギャップで笑えるというもので、よゐこがダメというわけではないのだけどシュールな状況でシュールなしゃべりをやられても「クスクス」と笑うのが限界と言うか、そういう意味で笑いの爆発力では『ごっつ』はすさまじいものがあると思った。腐った馬は松本さんがやっていて、「体腐ってますよ」と言われて「そういうこと言うなやー。ごっつ怖いやんか」と返したところで死んだ(俺が)。

あと『ごっつ』の凄さはやはり(たった1回しか使わない)大道具小道具に金を惜しまなかったことで、多分腐った馬の着ぐるみは100万くらいかかっていると思う。ここに金をかけることを製作サイドは「できれば抑えたい出費」と思ってるわけで、そこを実力でねじふせたダウンタウンのネームバリューは結構大事だったのだと思った。同じことはたけしさんにも言えて、今はそういうイキのいい大物候補がいないのでどんどんお笑いの制作費が削られていて、その最たるものが『エンタの神様』で、製作側の愛と芸人の実力の両輪が噛み合った番組をまた見てみたいものです。

逆リンク!
http://d.hatena.ne.jp/jouno/20030828#1062070158

理論派jounoさんがお笑いに一家言あるのはとても嬉しいこと。