K-1

K-1はなんだか特別推薦枠とか救済措置が多すぎで、今回も本命がバタバタ消えてしまったので「史上最も豪華な補欠選」とかいってバンナさんやホーストさんやハントさんやサップさんやボタさんでやるみたいなのだけど、どう考えてもこっちの方がグランプリっぽい (10/15 追記 今回は救済措置はないという公式コメントが谷川さんから出た。試合翌日には「やる」というような話も出ていたので相変わらず話が錯綜していて、ここらへんはきちんとルールとして明文化しないとダメだと思った)。あと「サップはスタミナがなさすぎ」という意見をあちこちで見かけたのだけど、サップさんはスタミナがなさすぎなのではなくて痛みに弱いだけなのだと思った。サップさんの動きが急に止まったのはボンヤスキーさんの膝が腹に入って痛かったためだったし、ボンヤスキーさんのハイキックで足の親指が鼻面をかすめて目にほんのちょっとかすった時には、ミルコさんに眼窩底折られた時のように自分からダウンしようとしていた。

これで思い出したのはムエタイのチャンプア・ゲッソンリットさんという、痛みでは絶対にダウンしない人で、ムエタイでは腹を殴られて倒れるのは言語道断という無茶な伝統があって、K-1でマイケル・トンプソンさんの後ろ回し蹴りが腹に入ってダウンしたときにはセコンドから「おまえは水牛だ! のろまな水牛だ! あんな蹴りでダウンしやがって、なんで相手が1回転してる間によけないんだ!」とめちゃめちゃ罵られた。ちなみにこのときチャンプア・ゲッソンリットさんは蹴りをモロに喰らったために内臓破裂というか腸が切れていたというすごい話。それくらいじゃないと倒れることすら許されない世界なんですよ要するに。そういうことなのでサップさんは少々痛いくらいで顔を歪めて自分から倒れるのはやめにしていただきたい。佐竹さんじゃないんだから。

参考リンク
http://members.jcom.home.ne.jp/type99/nj/