ゴスロリ

今一番気になること。ゴスロリの始祖みたいなモノ、ヒト、コト、が知りたい。拡大再生産が進みすぎてもう何が何やらわからない状態なのだけど、多分純粋に突き詰めていくと「ぬいぐるみを始終手離さない少女」の漠然としたおっかないイメージにたどりつくと俺は思っていて、「いやそうじゃない80年代ビジュアル系バンドの流れだ」とか「いやゴシック小説から生まれた怪奇映画が元だ」とか「いやメイドだ。しかもホーンテッドマンションのメイドだ」とか「球体関節人形に決まってる」とかいろいろな説が出てきそうなのだけど、俺が言いたいのはそういうことじゃなくて、今現在ゴスロリファッションをしている人たちに強烈なイメージを植え付けて引っ張った最初の牽引車のこと。この牽引車役の人(モノかもしれないしコトかもしれない)が何なのかを知りたい。あと男性がゴスロリファッションをするというのはもちろんあるのだけど、それは「女性がすなるゴスロリを男性もしてみんとてするなり」という女装の構図なので、起源はやっぱり女性だと思う。女装じゃないとそれは単なるゴスになりそうだし。で、ゴスを取っ払ったロリータであるところの「人形を抱く少女」についてはキューブリックさんの映画『シャイニング』が真っ先に思いついて不気味(ゴスっぽ)だったのだけど、それはなぜかと考えたらアレは双子のシンメトリーが怖かったのだけど、人形を抱く少女というのはこの双子をアシンメトリーにしたイメージだったからなのでした。ゴスとロリを結びつけたのが「人形(ぬいぐるみ)」だったとすれば、『シャイニング』がその一端を担ったという説もあながちあり得ない話ではないなと思ったのだけど多分全然違うのでこの説はひっこめます。ひっこめすぎ俺。

80年代にナゴムと一大勢力を分けたトランスレーベルがあって、トランスギャルと言われた黒服のファンがいたそうです。トランスギャルだった漫画家の楠本まきが描く少女や、戸川純の可愛くも残酷性を合わせ持ったロリータファッションから、ヨシキが着たエレガントなメタルファッションを取り入れて、マリスミゼルが中世のゴシックホラーのファッションを取り入れたところから、ゴスロリというファッションジャンルの一つが確立された

うわー。わかりやすいと思ったらid:king-show-chanさんの文章だった。ということで結論はマリスミゼルさん(のファン)が始祖。楠本まきさんの漫画を読んだことがないのでよくわからないけれど、「人形を抱く少女」の画を描いていたか気になる。あとこういった音楽系をすっとばしてメイド系からゴスロリに走るヲタな女性も少数派だけどいて、その場合の原型はモリガンで間違いないと思った。メールでいただいた情報ではマリスミゼルのmanaさんはゲーヲタらしいので悪魔城ドラキュラとかが影響与えたかもしれなくて、ついでに言うと自分のファンにモリガンがいたらmanaさんとしては大喜びなのかもしれない。

というわけで、ゴスロリ界は結果としてDIMEもびっくりのメディアミックス戦略だったという話。