陰謀史観的ブログ観測

敷居が若干高かったブログツールホスティングサービスでどんどこ敷居が低くなって、たくさんの人がブログツールを使い始めていて、元々面白文章や面白企画をしこしこ書いていた人たち(一次情報提供者)までもがクリッピングを始めて、クリッピングに時間を取られるので面白一次情報発信の絶対数が減って、結局大きいマスコミ(?)の発信するあんまり面白くない一次情報がたらい回しでネットをかけめぐって、大きいマスコミじゃない人たちの「取材力」と「表現力」を削いで骨抜きにするのがブログの遠大な使命のような気がしてきた。なんとなくだけども、「ランキングサイトの上位100サイトが、全部他のランキングサイト(!)」という状況に似ている気がする。何をランク付けしているのかという話。あるいはエロサイトを集めたリンク集からリンク先に飛んだら、そこもエロサイトリンク集で、結局どこにエロサイトはあるんだよ、あわびはどこで大漁なんだよ、という状況。実際のところそこまでひどいことにはもちろんなっていないけれども、ブログがブログをリンクするということはこれに近いことに徐々になってきているわけで、「ブログはクリッピングするよ多分」「ブログツールはブログするためにあるよ多分」という流れは全てブログという言葉自体のせいのような気がするので、頑なにテキストサイトとかWEB日記と言っている人たちが俺は好きだ。という好き嫌いの話。

なんか言いたいことと違うことを書いているようなので追記。クリッピングしてる人はダメみたいなことが言いたいわけではもちろんなくて、面白文章を書くことに能力を発揮すると人もいれば、クリッピングのセレクトセンスで能力を発揮する人もいれば、クリッピングとそれに対するコメント付けで能力を発揮する人もいて、能力が全然なくても好きでやっていればそれはそれでとても結構な事というか幸せな状態なのだけども、ブログツールの性格に引きずられて、「クリッピングしたい!」という欲求なしにクリッピングしている人がいるとしたら(というか多分いる)、それは不幸な状態なんじゃないかということ。つまりそれくらいブログ及びブログツールという言葉には変な魔力があるんじゃないかという話で、「このブログめ!(ピシッ!)おまえの!(ピシッ!)せいで!(ピシッ!)いい日記書いてた人が(ピシッ!)おかしくなっちゃったぞ!(ピシッ!)」と言いたかった。優れたクリッパー(?)と優れた一次情報提供者がどんどん増えてくれると、それを消費するだけの俺みたいな人は幸福だなという感じで、ブログはどうもそれを阻害してるとしか思えないのだけど、これは単にブログの裾野が広がることによってクリッパー(?)のヒエラルキーがピラミッド型に見えてきたということなのかも。先人たちはなんか頂付近に固まっているというか。あー自分の頭の悪さに反吐が出ますね。もやもやと図形とか出てきて怖い。

逆リンク!
http://wotome.lolitapunk.jp/blog/archives/000349.html
http://d.hatena.ne.jp/amiyoshida/20031115#1068860876