シリーズ「俺と健康」

もう書くのもうぜーし読むほうもうぜーでしょうけど半分意地で続けておりますシリーズ「俺と健康」。今日は鼓膜の外側にかさぶた状にこびりついていた血の塊を無理矢理物理的に取り除いてみたら(すげえ痛えの!)、穿孔が見つかってしまい、前回「真珠腫性中耳炎ではない」と告知されたアレがものの見事にひっくり返されて、「つーかゴメン。やっぱ真珠腫性中耳炎も併発してるっぽいっちゃ。だっちゃ」とかいう話になった。穿孔の部分に真珠腫があって、これはかなり一大事な病気で前回もちょっと書いたけれども段階的に「長い年月をかけて真珠腫が肥大する」→「耳小骨が破壊されて耳が聞こえなくなる」→「慢性的に頭痛とめまいが起こる」→「顔面神経が破壊されて顔面神経麻痺になる」→「脳に達して髄膜炎を起こす」とかになるガクブルな病気。そして前回書いた、「耳の中にゼリーが詰まってる状態」のゼリーにあたるものはコレステリン結晶と言って、これが中耳内にたまると段階的に「コレステリン結晶に対する異物反応が起こり肉芽腫(にくがしゅ)が形成される」→「重量を増した肉芽腫は中耳腔粘膜と接触する」→「異物反応を助けようとして粘膜から毛細血管が伸びる」→「肉芽腫の血行が確保され、ますます肉芽腫が増殖する」となるんだそうだ。これはコレステリン肉芽腫といって、危険度からすれば真珠腫より小さいのだけど、治療の難しさではトップクラスらしくて再発の可能性も非常に大きい。で、俺の耳はこいつらが合併しているらしくて、小さい頃から考えるとおよそ中耳炎と名のつくものは全部段階的に経験していて九州じゃんがらラーメンで言えば「全部入り」、元関脇舞の海風に言えば「技のデパート」といった感じの中耳炎の総合商社的な割とゴージャスな症例なんだそうだよくわかんないけど。
で、「うちの病院では手に負えないっちゃ。もっと大きくて中耳専門部隊が駐屯している野戦病院(大学病院)を紹介するっちゃ。ダーリンが好きだっちゃ」ということになってたらい回しにされました。正直もう飽きた。うぜー。