M-1グランプリを振り返りまくる 2

スピードワゴンの「あたしゃ認めないよ」で拍手が起こった現象について。定型ギャグ(これは定型ギャグではないのだけど)でファンが無条件に温かい空気を作ったり無条件に笑うというのはよくあることで、世間の認知度が高いグループはこれのおかげで仕事がやりやすくなるわけなのだけど、頼りすぎるとどんどん芸が鈍るのでとても危ないことだと思った。定型ギャグがあるうちはまだいいけれども、ただ単にステージに出てくるだけでわーわーきゃーきゃー言われるのが一番怖くて、毎年落ちている品川庄司とか第1回だけで消え気味のキングコングあたりによく見られるわけで、客の反応自体はいいけどネタとして本当に面白いのかという話。スピードワゴンの場合、小沢さんがすかした語りを始めた瞬間に笑いが起きるようになったら危険だと思った。いずれにしても審査員の方々にはそれが本当の笑いなのか認知度に対する笑いなのか充分見抜けてると思われるのでM-1グランプリに関しては今回の拍手はアリだと思った。