イノセンス

http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20040124#p2
http://artifact-jp.com/mt/archives/200401/innocenceotaku.html

どうもこの場合鈴木プロデューサーをDIMEとして取り扱ってしまうのが最もわかりやすいのだけど、そうじゃないということを述べます。俺は「子犬のうれしょん」くらいDIMEという言葉が大好きなので使い続けますとも。で、鈴木プロデューサーはジブリ映画の宣伝活動において「アニメをアニオタから一般人に浸透させた」ということになってるというかご本人もそう認識してると思うのだけど、宣伝だけでアニメが一般人に受け入れられるかと言ったらそんなことはないわけで、作品が元々持ってる器以上のお客さんは来ない。ちょびっとは来てもその人たちが口コミで「ダメだありゃ」と言うのでそれ以上広がらない。そして鈴木さんは、『イノセンス』が『ほぼ日』読者の女性層を受け入れる器があると踏んだからこそこういう動きをしていると思われ、放っておいたらアニオタだけにしか注目されなかったであろう『イノセンス』がアニオタ以外にも目を向けてもらえるようになったのは大歓迎であり、これを「アニオタ排除」と受け取るのはあまりにうがった見方だと思った。いくら排除したってオタは食らいついてきますよ俺や麻草さんのように。大体ろくな宣伝なんかしなくてもオタは自分で勝手に情報収集しますから。精一杯一般人の皆さん向けに宣伝しないと一般人は決してアニメに目を向けないという意味において今回の動きを俺は支持します。
そんで真アニオタと一般人が邂逅するかもしれない『六本木ヒルズ朝まで文化祭』は正味の話目が離せない。これは数が重要で、会場がレゲエサイドで埋め尽くされてもおしゃれサイドで埋め尽くされてもダメ。ちょうど半々で和気藹々になることを祈ってるのだけど、ごくごく一部の強烈なキャラの持ち主による奇行によって「やっぱアニオタきもい」とかの印象が一般人の間で拡大再生産されそうで怖かったりする。自分が一般人だと思ってる人は軽いコスプレの一発でもかまして、自分がオタだと思ってる人はおしゃれメガネの一発でもかましてお互い歩み寄りましょうよというお話。
あと鈴木さんはこのイベントの事後のメディアの取り扱いについても手を回してそうで、マスコミが好んでやる「こんなキモいオタがいましたよ」的な情報には規制を入れると見た。そういう人はごく少数であり、そればかりをクローズアップするから断絶が起こるわけですよほんと。だからといって逆に「こんなおしゃれな人がいっぱい来てました」的な扱いになったからといって、アニオタが「俺達は排除されてる」といきり立つのもバカな話で、君達はそんなに自分らの奇行を報道してほしいのかと。なんだか何が言いたいのかよくわからなくなってきたけれども、とにかく俺が気になるのはオタクは自分らの奇行を取り上げられても怒るし、自分らが全く取り上げられなくても怒るので、もう本当にお子様なのだから、ということ。もちろん俺も含めて。あと『ほぼ日』はTHE宮本茂リスペクツなので、ここが『イノセンス』をバックアップしてくれたことは俺にとって二重に嬉しい。