押井さんと魔法とバレンタイン

前にもちょっと書いたことがあるのだけど、押井さんの映画について語ると、結果的に自分がものすごく頭が悪いということをものすごく苦労して他人に伝えることにしかならないので困る。出来ればいつも避けたいと思う。それでずるい人は、「俺は押井作品はTVモノも含めて全て見ている。もちろんアバロンも公開初日に映画館で観た。だから俺の意見は正しくて君の意見は間違ってる」とか知識合戦経験合戦にもっていこうとしたりするのですけども、その手には乗りませんよ俺は。頭が悪いなりに見るとこう見えるのだということを書くしかない。あと思ったのだけど、俺は押井さんが作り出す重っ苦しい雰囲気がとても好きで、重火器が美しく使われるところを描いてたり、先鋭化した組織の内ゲバを話の軸にしてたり、こっちの頭が混乱するような夢オチ的なループ構造のシーンを描いたり、女性が全然女性らしく描かれないところとかを見てるだけでなんかもう脳内麻薬が分泌されるっぽい。つまり俺は押井さんが何をやっても全て条件反射で喜んじゃうタチの悪い押井ファンなのだと思った。

押井さんが童貞かどうか寡聞にして知らないが、俺の中では押井さんは生涯童貞であるがゆえにどんどんいろんな魔法を会得していって、ニュートンとかニーチェとかカントとか宮沢賢治を超える伝説の大魔導師になることになってる。その魔法でヤられちゃってるのが俺。あと今更だけど昨日はバレンタイだったというのにこのオタ指数の高さはなんだ一体。自分が怖い。id:samuraisickさんに義理リファをいただいてた。すいません美味しくいただきました。あと本物チョコも3個もらったよわーい。あと「甲殻機動隊」と書いてあるとカニみたいでイヤだ。カニ素子。