ヴィレッジ

マイケル・ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』を観て来た。毎回監督がカメオ出演しているのですけども、今回は19世紀の白人社会が舞台なので、どうやってインド人顔を出すのだろうと思っていたら、森のきのこ役だったので驚いた。しかも驚愕のオチをバラしてしまうと、シャマラン監督が森の土の中に埋まっていて、その下半身の一部だけがにょっきりと出ていて、「下ネタかよ!」という突っ込み待ちだった。あと盲目役の主演女優のシトがとても可愛くて、目が見えないものだから何度も森のきのこを誤って踏みつけてしまって、そのたびに監督の「あおーーーーーん」という遠吠えが森から不気味に聞こえてきて、不気味でした。あと戦場のピアニストが出ていて、ピアニストというのは戦場にいたり、海の上にいたり、海の家にいたり、ユートピアにいたりして大変な職業だと思います。そして最後にひとつだけ真面目なことを言いますと、

20年も前の幼児向け30分アニメの1エピソードで充分な話を製作費60億円もかけて二時間近いハリウッド映画にして、入場料1800円も取るなよ!

これには反論したい。幼児向け30分アニメに大金ぶちこむような暴挙をこそ俺はこれからも観たい。そうでなければ石井克人監督のような人は出番がなくなる。石井さんが木村拓哉さんを使ってゴールデンタイムにやらかした暗闇コント(『世にも奇妙な物語』。あれがコントでなかったら何がコントなんだという話)に対して、「こんなくだらない話に大金かけるな」と言ったらミもフタもない。

ちゃんとした感想は近日中に冷麺の方に書きます。