村上モトクラシとはてなの規約問題

村上春樹さんの著書・翻訳書を紹介している新潮社の公式的なサイト『村上モトクラシ』の1コンテンツとして、村上モトクラシ大調査というのが始まって、それがはてなダイアリーを利用しているということで、はてな大好きっ子(高円寺 27歳)たちの間で話題になってる。

はてなダイアリーの書き手には自然発生的に人文系、工学系の人材が集まったと言われているわけなのですけども(実際どうなのかは知らん)、読み手にもソレ系の人が多いらしいので、そういった意味では新潮社の選択はベストチョイスなのだなと思った。

陰謀論者の俺でなくても今回のはてな利用がタイアップであることはほぼ間違いないと思うのですけども、今後は自然発生にあぐらをかかないで、こういった有名人ブログ(村上モトクラシは本人が書いてるわけじゃないけど)誘致を積極的に進めていってほしいなと思った(はてなに儲かってほしいから)。この分野で先行している他社のあからさまなタイアップとは違った形で。

この際問題になるのは、一般ユーザーからの疑問、「これは明らかな宣伝行為ではないの? 規約違反なのではないの?」という部分だと思うので、はてなは早急に規約を改正しなければいけないと思う。具体的にはエロ以外の宣伝行為を大幅に緩和することだと思う。あるいは、はてな公認サイトというカテゴリを作り、公認印を取得した(というか与えた)サイトには全面的に宣伝行為を認めるといったような方式。でないと、一般ブロガーとタイアップブロガーとでダブルスタンダードになってしまう。

積極的誘致においては、「はてなでのブログ開設がいかにサブカル族に対してアピールの効果が高いか」を説明して、公認印を与えて思う存分自社製品(本だったり映像だったり)の宣伝をしてもらう(単に宣伝だったらそっぽ向かれるのは言うまでもないですけども)。狙い撃ちするのはもちろん文学、アニメ、音楽、映画、ゲーム、漫画、といった分野で、文章を書くのが好きな人たち。特に漫画家で単行本の最後に書き下ろしでごっそりおまけを載せるような人(荒川弘さんとか)に自発的に書いてもらうとベター。個人的希望としては任天堂の宮本茂神さまとか。

あとタイアップブロガーの手を煩わせないためにも、一瞬で専用CSSを書き上げる専属デザイナーが必要。HTML自体を変えないと難しそうですけども。

あとついでに最初のタイアップであったTSUTAYA onlineの『リコメンド一家』(id:recom-tsutaya)のアンテナ被登録数を調べたら24だった。これは贔屓目に見ても成功とは言いがたく、企業同士の大人の事情が絡んだブログには、はてなユーザーはビタイチ食指を動かさないことがよくわかる。「よく知らない人が、誰かに書かされてるブログ」を読みたいやつなどいない。「よく知ってる人が、自発的に書いてる裏話満載ブログ」を読みたいわけです。

と、ここまで書いていて、なんで俺がはてなの経営に参画している気分になっているのか不思議になったのでこのへんでやめまふ。あと写真全く関係ない。