バタフライ・エフェクト

首根っこをつかんで無理矢理TSUTAYAで借りさせるコーナー。先日注文しておいたのが届きまして、観まして、久々に興奮しましたよ。『パルプフィクション』『レザボアドッグス』『ユージュアルサスペクツ』『メメント』『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』とか、ある監督というか脚本家の初期作品にしか見られない、練りに練った脚本の美学ですコレは。音楽で言えば(音楽きかねえけどよ)ファーストアルバムでしか聴けない、荒削りでありつつその人らのすべてが詰まったような渾身の一作。総員必見。面白くなかったら俺が金返します返しません。

そんでバタフライ・エフェクトっていう言葉の意味を少し説明しておきますと、「蝶が羽ばたくと地球の裏側で竜巻が起こる」っていう感じでカオス理論を説明する言葉で、ほんのちょっとのつまずきが後に重大な結果に結びつくとかそういうの。わけわかんないけどなんとなくわかるでしょう。わかってくださいよたのむから。

で、この映画のプロット自体はそれほど目新しいものではなくて、一番ニュアンスが近いのはケン・グリムウッドの『リプレイ』です。死ぬと高校生にタイムスリップしてしまう男がいて、何度も人生をやり直すんだけど、何度やってもうまくいかないっていう傑作SF小説なんですけど、これにとても似てる。でも全然違う。もっとダークでスリリングでショッキングでハイスピードです。細かく説明すると面白さを損なうのであんまり説明しませんけども、とにかく観なさい。そして13歳の時のヒロインだけなんであんなにブスになってしまうん? と疑問に思いなさい。そしてそしてカルロスが千葉真一さんに似すぎ! と叫びなさい。俺に言えることはこれだけだ。もう一度言いますけど総員必見。マジ。

あと関係ないけど「おれはおまえのパパじゃない」はリコメンド一家を密かに応援するブログです。ブログというか日記です。