2006年次世代ゲームハード戦争展望

俺なりの予想をしといて、1年後2年後に「これは当たってた」「これは大外しだった」とか俺自身が楽しむコーナー。

PS3

  • PS3関連
    • 2006年5月ロンチタイトル発表。価格発表、¥49,800。「BDプレイヤーと考えればとても安い」と評されるも、「ソフト1本を買うと6万円近い価格はゲーム機としては容易に手が出せない」とアナリストに指摘される。
    • 2006年7月後半、2005年時の予定(2006年春)より遅れてPS3が発売。
    • 初週販売台数は35万台。初回出荷も35万台だったため完売にはなる。PS2の初動63万台と比べると少ないが、PS2には「DVDプレイヤーとしての需要」があったため。BDの需要はそれほどではなく、価格的にも初動でPS2ほどには売れないと予測を立てたSCEJの戦略により、抑制された生産計画が立てられる。100万台突破に意外なほど時間がかかる。その間もPS2は静かに売れ続ける。
    • ヤフオク転売厨も多数現れるが、初週にも関わらず定価以上での落札はほとんどない。
    • PS3ロンチタイトルは12本。W杯開催の勢いに乗ったウィニングイレブン以外は20万本を超えるタイトルが現れず「次世代機は静かな滑り出し。様子見の消費者」と報道される。初動のソフト装着率は1.27本。
    • W杯試聴用にHD-TVが順調に売れており、コンシューマゲーマーにもHD画質ゲームの凄さが知れ渡り「もうSD画質でゲームする気にはなれない」などの声が聞かれる。が、ライトユーザーのPS3購入を牽引するまでには至らない。
    • ロンチ以降の新ソフト発売予定スケジュールがスカスカで、開発コスト高騰の影響や次世代機の覇権争いを静観するサードパーティの慎重姿勢が囁かれる。また、大作続編ソフト以外総崩れの図式がより鮮明に。
    • 発売直後にハード関連の不具合報告が連発されるが、半分は中傷目的のガセ。しかしBDドライブに読取不良を頻発する個体が多数現れ問題に。無償交換になかなか応じないサポートの対応のまずさがブログで槍玉にあげられる。
    • スクウェアエニックスFF13PS3に独占供給することを発表。驚異的に高精細なムービーが公開され「プリレンダリングかリアルタイムレンダリングか」で論争が起きる。また、DQの新作についての質問がなされるも同社は回答を拒否。「マルチプラットフォームだ!」「レボリューションに独占供給!?」などの憶測が飛び交い騒然となる。
    • Blue-Rayディスクの映像ソフトが発売開始されるが、ほとんどの供給元が同一タイトルをDVDとBDの両方で供給したためBDへの移行が鈍る。一部のAVマニアの間では「DVDごときの画質でよく我慢できるな」という声があがる。

Xbox360

  • Xbox360関連
    • 2006年5月、現行機種の熱暴走問題が深刻化。部屋のエアコンを効かせ、扇風機の風を360に直接当ててプレイすることが推奨される。
    • 2006年6月後半、年内のHD-DVD搭載機発売が正式アナウンスされる。既にHD-DVDでの供給を前提に制作を行っていたデベロッパーのブログに勇み足のエントリがあがり、MSは公式に「ゲームソフトをHD-DVDメディアで発売する予定は”いまのところない”」とアナウンス。また現行機種ユーザーへの対応は不透明なままで、対応のまずさが各所で指摘される。
    • 初動での惨敗を引きずり、PS3発売時でのXbox360国内累計販売台数は14万台。北米では180万台。
    • いくつかのタイトルが早々と開発中止をアナウンス。日本国内ソフトメーカーの360離れが深刻化。
    • Halo3が発売され北米では絶好調。
    • 年末にHD-DVD搭載機が発売。しかし最大の変化はACアダプタの小型化、発熱・騒音の解消、HDDの大容量化(20GB→160GB)など。これによりコアゲーマーの間ではXbox360購買意欲が高まる。
    • Unreal Engine 3を使用して作られたGEARS of WARが発売されコアゲーマーの間で話題に。「やっとXbox360の実力が出た」と評されるも、すぐにPS3にも移植されアドバンテージを失う。
    • HD-DVDの映像ソフトがほとんど全くといっていいほど供給されず、「HD-DVDXbox360のゲーム供給専用メディアとして終わる」という考えが支配的となる。

レボリューション

  • レボリューション関連
    • 2006年5月、コントローラの詳細が発表され、まだあった隠し玉の存在が明らかとなり騒然となる。ロンチタイトルとしてマリオレボリューションが発表となり、ムービーが公開される。宮本茂信者(俺)が「絶対買う!」と叫ぶ。
    • 2006年11月、レボリューション発売。価格は¥25,000。「任天堂の据え置き機は常に2万5千円」説が強固となる。
    • 初週販売台数は14万台。多くの任天堂信者をがっかりさせる結果となるが、マリオレボリューションの操作感の斬新さがブログで話題となり、「据え置き機は初動以降一気に右肩下がりとなる」という法則に抗う。
    • ロンチタイトルは5本。初動のソフト装着率は1.47本。
    • ライトユーザーを狙ってロンチに発売された新機軸のゲームがじわじわとハードを牽引し、発売3ヶ月で50万台を達成。その後はやや動きが鈍る。
    • 滅茶苦茶に乱暴に扱っても容易には壊れない頑丈さが、任天堂信者の外国人によって動画配信される。筐体の外殻が壊れてもまだ動作するレボリューションに驚嘆の声があがる。
    • 次世代機の中で唯一HD画質をサポートしないレボリューションを揶揄した「LD」(ローデフ、レーザーディスク並の普及率の2つの意)という呼称がアンチの間で使われる。画質にこだわるマニア層と中高生に「子供のおもちゃ」と断罪される。
    • ロンチ以降、サードパーティ製のソフト供給がしばらく止まるが、旧作ソフト(FC、SFCN64)のダウンロード販売が好調となり、ソフトでの利益率が驚異的に高いハードとなる。ブログによる名作ゲームの発掘が盛んになる。
    • 2007年中盤から、旧作ダウンロード販売とのバーターで新作ソフト製作の確約を取り付け、サードパーティ製タイトルの発売予定スケジュールが俄かに活気づく。開発コストの安さもサードパーティに周知され、「次世代機戦争はゲーム機史上初めての2強時代を迎えるかもしれない」という観測が広がる。
    • ライトユーザーの間にWi-Fiが浸透し、「オンラインゲームなら任天堂」という一昔前には考えられなかった言われ方がされる。
  • 全体予想
    • 2007年中盤頃のハード累計シェアはレボリューション38%。対するPS3は57%。Xbox360は5%。しかしハードのシェア以上にソフト販売の売上が拮抗し、大作主義のPS3にゲリラ的ゲーム開発のレボリューションが予想外に善戦する。Xbox360は日本国内においては敗北が完全に確定。北米中心の舵取りを余儀なくされる。

大作主義に染まらないレボリューションに頑張ってもらってゲーム業界全体を盛り上げてほしいという希望的観測が色濃く出てます。あと北米で360に頑張ってもらってローカライズだけMSになんとかしてもらって(MSはローカライズに消極的ですけども)新型360で洋ゲー遊び倒したい。PS3には期待することがあんまりないのだけど、初動で不具合連発だけは避けてもらいたい。それやっちゃったらゲームはもうダメだ。あとHD画質のゲームはPCゲーで経験済みなので、画質云々がゲームの面白さと無関係なのはよーくわかってる。度肝抜く物理エンジンを見せてほしい。そして物理エンジンで新しいゲームに挑戦してほしい。あとPS2は次元が違っていて、どの次世代機もPS2には勝てない。