運命じゃない人

運命じゃない人

運命じゃない人

  • 出版社/メーカー:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日:2006/01/27
  • メディア:DVD

バタフライ・エフェクト』のときと全く同じことを思ったので、めんどくさいのでそんときの感想をそのまま引用します。

首根っこをつかんで無理矢理TSUTAYAで借りさせるコーナー。先日注文しておいたのが届きまして、観まして、久々に興奮しましたよ。『パルプフィクション』『レザボアドッグス』『ユージュアルサスペクツ』『メメント』『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』とか、ある監督というか脚本家の初期作品にしか見られない、練りに練った脚本の美学ですコレは。音楽で言えば(音楽きかねえけどよ)ファーストアルバムでしか聴けない、荒削りでありつつその人らのすべてが詰まったような渾身の一作。総員必見。面白くなかったら俺が金返します返しません。

というか元々『運命じゃない人』は『平気の平左』のへー太さんに、「バタフライ・エフェクトが気に入ったのなら運命じゃない人もいいですよ。脚本の美学です」とオススメされて、速攻でDVD予約して、発売日翌日には届いていたのですけど、今日やっと観た。2作続けてすごい作品をオススメしていただいたのでハッハッ舌出してごろーんしておなか見せて大人しくなります。普通に生きてたらきっと俺は両方とも観てなかったはずなので、普通じゃなく生きててよかったと思った。ネッコ万歳。ブログ時代万歳。

この映画は一言で言うと、「上書きの映画」です。ここ15年、面白いと感じる映画は必ずと言っていいほど時系列を錯綜させることによって驚きを生んでる。「あの1時間は別の角度から見ると実はこんな1時間だった」みたいなやつ。それです。練ってます。面白いです。この映画では、その底流にさらにもうひとつハートウォーミングな何かが静かに流れてる。そこがこの監督の持ち味ですね。初監督作品でこれだけ面白いもの撮っちゃったら次が大変だなと思った。