確かにメディアリテラシーについて考えることができた

http://xtc.bz/index.php?ID=298
id:keithmenthol:20060422:1145681598
id:inumash:20060423:1145764031

id:inumashさんと話がかぶります。メディアリテラシーとか洗脳とかの話なんですけど、blog時代になってなんとなくみんなが気付いたことというのは「評論家・ジャーナリストとしての公正な視点」なんてものは厳密にはないのだということだったと思うのですけど、それを大上段に掲げて「悪質な印象操作」とかそういう方向に話を持っていくのはまたすごい話だなと思った。この場合の印象操作には悪質も良質もなくね? というかブログで文章を書くことって印象操作以外にほとんど役目なくね? 悪質かどうかの判断をするのはそれを読む人それぞれの視点によるわけで、レコード会社側が津田さんの文章を読んだら悪質に思えるだろうし、市井の音楽ファン・消費者側が津田さんの文章を読んだら良質に思える。

そんで今インターネット時代の著作権保護に関して、まずは音楽という戦場において、既得権益を死守すべくユーザーの自由をガチガチに縛ろうとする旧勢力と、ユーザーに甘い夢を見せてその権益を奪い取ろうとしている新勢力と、なぜか力の弱いクリエイターと、ブログくらいしか武器のない末端ユーザーと、いろんな勢力が入り乱れて戦争を始めてるわけじゃないですか。それぞれの勢力がそれぞれの勢力への最大限の利益誘導を目指して闘っている。そんでこれは、TV放送や、ゲームや、他のあらゆるコンテンツ産業の未来も左右する、ものすごく重要な戦争です。

津田さんはユーザーへの利益誘導を目的として闘ってるわけで、悪質もクソもない。なんでユーザーが自分よりもレコード会社の利益を優先させにゃならんのかって話です。別にレコード会社がこの世からなくなろうが、それに代わる何かが現れて、クリエイターとユーザーに今以上の利益がもたらされるなら、僕ら(僕らの時代らしいので例によって僕らっていいます)ユーザーには何の問題もない。レコード会社が本当に生き残りたいなら、ユーザーとクリエイターの利益を考えてバランスを取るしかないのに、そういう気配がほとんど見えない。だったらもういっそ潰れてくださいと。そういうとこにつながるアジテーションなのに、なぜ悪質な恣意的誘導という風に読めるのかなあと思った。メディアリテラシーを考える上で非常に意味のある話だと思った。実はこの人がレコード会社の回し者だったというなら話はわかるのですけど、その場合も印象操作は失敗してると思うので、リテラシーよりプロパガンダをこそ考えなきゃならんねコレは。

リンク!(←意味わからん):id:inumash:20060423:1145794419

id:inumashさんも津田さんとともに私的録音録画小委員会の委員になってほしいと思った。