俺の予想

ゲーム業界のことを予想すると怖いお兄さんたちに怒られるので、俺の今後の行動を予想するコーナー。俺が俺を予想します。

多分俺は2006年11月21日(火曜日)に25000円+5800円+6800円のキャッシュを用意して近所のカメクラに行ってると思う。ちょうどその日は俺の休日なので、恐らく開店前から店の前をうろうろすると思う。そして新世代ゲーム機と、緑の帽子をかぶった男のゲームと、ヤクザを切りつける不道徳なゲームを買うと思う。本当はそのほかにも買いたいゲームがわんさかあるのだけど、いっぺんに買うとどれも中途半端になるので2本で我慢するはず。そして家に帰ってひとしきりデモ画面を眺め、何か言いようのない不思議な感情にとらわれる。奇抜なコントローラを握りしめたままじっと画面を見つめ、プレイし始めることを躊躇するだろう。気軽に始めるにはあまりにも長く待たされたからだ。ゲームを始めたら、いつか終わりが来てしまう。それがもったいなくて、なかなかスタートすることができない。おもむろにコントローラを置き、なぜかPC部屋に向かう。そして2004年5月に初めて見て以来、一体何回見たかわからないあの映像をもう一度だけ観る。2年半という途方もなく長い間、くじけずにこのゲームを作り続けてくれた人たちのことを考えて、何かが喉の奥につまったような感覚を味わう。神様ありがとうと言い、再びコントローラを握り締める。俺は俺ではなくなり、緑の帽子をかぶった男になり、そして冒険の旅に出ます。プログラムの向こうで微笑む神々と語らうために。