岩田社長のスピーチはすごい

http://www.irwebcasting.com/060914/01/

これを全部見て思ってたんですけど、基本、パワーポインターどものプレゼンとかってのは、

  • いかにハッタリをかますか
  • いかに都合のいいデータをでっちあげるか
  • いかに都合のいいデータにもっともらしい分析をつけるか

みたいな、いわば広告代理店によるクライアント騙しの場じゃないですか。ごちゃごちゃ理由つけて、ハリウッド俳優にくっだらねえことやらせて、リーマン生活の憂さを晴らすみたいな遊びの場じゃないですか。「俺はブラピに階段サーフィンやらせた」「俺はミシェル・ウィーに変なポーズ取らせました」「バカかおまいら、俺なんて当時絶頂のシュワルツェネッガーにヤカン持たせて踊らせたっつーの!」みたいなやつ。要はクライアントに金出させたやつが勝ち、後のことは知らんよ、みたいなやつ。

で、この岩田社長のスピーチの説得力と言ったら。パワーポインターの我田引水体質の逆、逆、を行って相手を籠絡する。そんで、しゃべり口調も立て板に水って感じじゃなく、むしろ学級委員長(坊主頭)の議事進行みたいな変な抑揚と変な間。これが逆に真摯な姿勢というイメージをこっちに植え付けてくる。とんでもない才能ですねこれは。そんで広報戦略だけでなく、なんかもう任天堂のすべてのアレがうっすら恐怖感を感じるくらい盤石すぎる。これが悪人の集まりだったら日本沈没です。すごい。すごすぎる。