ファミ通優先

世界一のファミ通優先人であるところの「いけないルカ先生」の苦悩を見て、情報一極集中の功罪とかに思いを馳せた。もうずっと前からメーカーとユーザーのファミ通優先スパイラルが形成されていて、それはある意味利便性を提供している場でもあるんだけど、一定のラインを超えると弊害の方がどんどん大きくなってしまうので一旦解体するしかないのでは? と思った。

ミステリ界で言うと『このミステリーがすごい』は権威たる文藝春秋へのアンチテーゼとして始まったのに、今では単にそれを超える権威でしかなくて、当初の機能を十分に果たしていないばかりか、努力を放棄した安易な読み手を大量生産してしまっている。ゲーム界では『ゲーム批評』という提灯記事を排除した硬派な雑誌があるのだが、それがゆえに広告費に頼れなくて、金がないところには優秀な人材も情報も読者もなかなか集まらないというジレンマを抱えている。

要するに世界の8割は金を中心とした怠惰によって成立しているということで、残りの2割が血尿を垂れ流しながら死ぬほど努力することによって稀に怠惰な秩序が破壊されて新しい何かが生まれるのだということ。その原動力はほとんどの場合金じゃないのに、皮肉にも莫大な金を生んだりするので世界は面白いのだと思った。