本に関する陰謀史観

芸能人さんが書いた本で面白かったものというのは本当に記憶に全く無くて、半分がゴーストライターさんの手によるものだとするとゴーストライターの皆さんったら揃いも揃ってやる気なしですねと思う。というか出版サイドの「こいつが本を出せばこれくらいの数は確実にはける」という計算がまずありきで、別に面白くなくても予想した数が確実にはければいいし、何かの拍子で売れちゃったらそれはそれで丸儲けという考えであり、芸能人本はそもそも面白くなりようがない環境の元で書かれていて、それは要するに本人に「書きたい」という衝動がないことに通じてる。で、志の低い出版界よりも、もうちょっと上手く立ち回ってがっつり(←NG)売ろうと考えるDIME人は、芸能人さんに直接書かせるとかアホみたいなことはしないで本の広告塔にするわけで、古くは小泉今日子さんによるミヒャエル・エンデさんプッシュとか、誰が広告塔になったかは忘れたけど『アルジャーノンに花束を』プッシュとか、最近では柴咲コウさんによる『世界の中心で、愛をさけぶ』プッシュとかがあり、これらは実際本人たちのお気に入りだったと思われるわけなのだけども、それを巧妙に、あざとさを消す形で、おしゃれ媒体を駆使して、芸能人フォロワーに小出しで発信したのは紛れもなくDIMEで、これはつまり「本とか結構読むんですあたし実は見かけによらず」という隠しパラメータのポイント底上げに貢献していて、芸能人さんからするとパラメータアップ、出版界からすると売上増という利害が一致し、それをコーディネートするのがDIMEなわけですなんか日本語おかしくなってきたけど。

そして、これからは本人が実は全然読んでない書籍すらこういう仕掛けで売られる可能性が高くて、その本とその芸能人さんのイメージが合致すればお互いを高めあうし、という恋愛至上主義者の定型句みたいな驚きの論法でコーディネートが横行すると思う(そのために「あらすじをわかりやすく芸能人さんに教えてあげる係(37歳)はひっぱりだこ)。でもこっち(DIME層)もまるっきりバカじゃないんで、そう簡単にはヤられませんよコノヤロウ、と思った。あと窪塚サンによるノームチョムスキーさんプッシュはお互いのイメージをストップ安にした惨劇。あと『世界の中心で〜』とか『DeepLove』がベストセラーになるのは一言で言うとWhat a wonderful wold.(肩を大げさにすくめながら) ながら族でごめんなさい。