亮子さん

ふざけるのはこれくらいにしといてもう少し真面目気味に亮子さんのことを考えると、まず彼女の底知れない上昇志向に空恐ろしさを感じるということで、既に柔道の世界で頂点を極めているのにさらに中村江里子さん的なセレブ的次元(ぷ)での頂点を目指してフランスで挙式する暴挙とか、国外で挙式するのは今は別に普通なのだけど、あえてフランスというあたりにその上昇志向のすごさが垣間見えて怖い。亮子さんは柔道世界一ながらも外見とか生い立ちとかの面で庶民派と世間からは目されていて、こういった上昇志向とは本来相容れない位置の人なのだけど、本人にはその自覚が全くないところが恐怖で、普通はここらへんで世間の反発を食らってへこんだりするけども、亮子さんは隙のない低姿勢なトークと欲望に対する無邪気さのためにこの反発を上手くかわしてると思う。あとあの顔の生み出す雰囲気も大きくて、たとえば亮子さんがかなりの美人であまり笑顔を見せなくてトークもそっけない人だったとしたら、既に谷さんと公私混同ないちゃつきぶりを見せてた時点で大反発を食らっていたはず。そこらへんをねじ伏せる武器になっていたのが一見低姿勢な感じのトークと、笑うと目がなくなるいかにもいい人然としたお顔なのだということ。あと式とか指輪とか衣装とかに対する金のかけ方とか、自宅の12畳の畳をオリンピックの柔道の試合で使われた畳にしたいとわがまま言って無理矢理オリンピック会場から取り寄せたとか、数々の反発ポイントがさすがに臨界点に到達しつつあり、無邪気なマリーアントワネットとしての亮子さんは、20日の披露宴が「パンがないならケーキを食べたら?」と世間に対して言うに等しい行為であることにまだ気付いてない。というか一生気付かないと思うので、これは幸せだなあと思った。そういう意味で幸せです。おめでとうございます。