魂を揺さぶった一言

自己言及ですいませんけども、昨日の「ハンバーグが出ちゃう」についてまた解説しますよ。

俺の生涯で最も魂を揺さぶられた一言のひとつがこの「ハンバーグが出ちゃう」で、当時22歳くらいのキュートな女の子がいて、ちっこくて頑張り屋で明るい性格で山崎邦正さん的やられキャラとしてみんなに愛されておりました。その子とみんながじゃれあっていて、くすぐるというかお腹を押すというかそんな格好になったときに彼女が発した言葉が「そんなに押したらっ……!ハンバーグがっ……! ハンバーグが出ちゃうっ!」で、確かにその直前の食事で彼女はハンバーグを食っていたわけなんですけども、周りに居合わせた友人たちは揃ってこの「ハンバーグ」に何かしらの隠喩を感じ取って妙な気持ちになったのを記憶しております。火事場のバカボケ。

あともうひとつの一言はこれはまた別な女性なんですけども、当時19歳くらいだったでしょうか、その子と友人数人で「この世で一番恐いものって何?」という話をしたときのことでございます。それぞれみんな地震だとか火事だとか猛獣に襲われることだとか暗い海に引きずりこまれることだとか言ってたときに、この子は真っ青な顔色をして一言「あたし……、落ち武者」。オバケとか幽霊とかじゃなく落ち武者。そのあまりのピンポイントぶりと真剣な表情に「いねえよ」「見たことあるのかよ」などの突っ込みを一切受け付けない凄まじい破壊力を持っていた天然。

以上ChairBreak Award All time Best(オール・タイム・ベスト椅子落ち賞)のお時間でした。