レギュラー

お笑いコンビ『レギュラー』のあるある探検隊ネタは「4・4・5」(俳句で言うところの「5・7・5」)なので構造的な問題として面白くなりようがないのだけど、お笑い道の忌むべきセオリー、即ち「必要以上に大きな声で変な顔して言えば大体なんでも面白っぽく感じる」というものに則って、「必要以上にオーバーアクションでリズミカルに言う」という手法を取っていて、そのせいでネタとしてビタイチ面白くないのに観客は自動的に笑ってしまうという非常に自動化された芸だと思う。試しに「4・4・5」の部分を適当に作ってみるといい。

「ハイ! ハイ! ハイハイハイ! あるある探検隊あるある探検隊! 明日は 朝から 雨でしょう」

これをあの妙な動きに合わせてニコニコしながら言えば(それは大衆に認知されたレギュラーという顔を必要とするけども)、俺はこれに全財産賭けてもいいですけど、絶対に観客は笑います。(参考リンク:id:kowagari:20031229#1072658096)

あるあるネタの先駆者たるふかわりょうさんは今虐げられていますけども、少なくともこれを定型ギャグとして堕落させなかった(「あるある」として一定のレベルを保っていた)という点において評価されていいと思う。これは笑えるとか笑えないとかの問題でなく。

逆リンク!
id:maggie:20040924#1096032322
id:mine-D:20040924#p1

これはレギュラーという芸人の問題でなく、あるある探検隊という構造の問題なのです。あとちょっと関係ないけど、TVヲチで鋭い切れ味を見せてるのは間違いなくつばめ返しさんなのでここは必見です。