準決勝研究

武道の用語で「先の先」とか「対の先」とか「後の先」っていう、立ち合いの瞬間における身法があるわけですけども、ハイレベルになってくると心法が絡んじゃうので、心法ではなく身法に限って見た場合、「○○の先」を取られないために予備動作を一切なくすというのが大事で、たとえばボクシングのジャブというパンチは人体構造の運動力学からいうと割と歪なパンチなのだけど、予備動作がなく移動距離が最短という点で理に適ってる。そんで日記とかテキストとかそういうので考えると(考えなくていいっつうのな)、予備動作にあたる「元ネタ」「着想」といったものの存在を消し去ることによって、文章の移動距離を短くし、ピンポイントで読者の顎にヒットする確率をあげていると思った。これに対して総合格闘技におけるロシアンフックは、コンビネーション攻撃の流れの中に軌道の読みにくいパンチを折り込み、破壊力を損なうことなくヒット率をあげるという方法を取っていて、準決勝に勝つためにはこれをテキストで実践することだと思いますよオモロ求道者の皆さん。