必見ゴーアー

最近映画館に行きまくっているのですけども全然感想を書いてなくて、それはなぜかというと世の中には「読ませる感想」を書く天才が山ほどいて、俺ごときのちんくしゃ感想を全世界(とか言って日本人しかよまねえっつのな)に発信するのがこっぱずかしくてたまらなくなってたからです。

でも『チャーリーとチョコレート工場』だけは書いておかねばならない。なぜならゴーアー映画だからです。ミッシ・パイルさんのすごさについては既に書きましたけども、チャリチョコ(すかして略してみました)のあの役はミッシさんじゃないと絶対ダメなんですよ。巨大なアゴは上昇志向の隠喩というか上昇志向そのものであり、あの顔で「くわっ」と睨みつけられるともう何かすべてのやる気を失くす。ミッシさんがやる気をみせるということは、すなわち競争相手が敗北を喫するということであり、俺とか別にミッシさんと競争する気はビタイチないというかそもそも何について競争するのかって話なのだけど、なんかあの顔を見ただけで、「ああ、俺なんかダメダメだ。生きてる価値のないダメ人間だ。だってやる気ないもの。こんな無気力人間がミッシさんみたいな強烈な人に勝てるわけがない」って思ってしまう。常人の生気を根こそぎ吸い取る器官として、あのゴーアーは機能しているのだと思った。あの役にミッシさんを起用した人は天才。

ミッシ・パイルさんのゴーアーと、ウンパルンパの踊りだけでも観る価値があるのでまだの人は是非。早くDVD出てほしい。あと銀河ヒッチハイクガイドの映像はすごかった。笑い所と思われるシーンではビタイチ笑えなかったけれども。