動物による動物殺し

ちょっと関係するかわかんないですけども、よく「食うためではなく、楽しみのために他の動物を殺すのは人間だけ」って話を聞いたりするのだけど、映画『ディープブルー』でシャチがゾウアザラシの赤ちゃんを空中高く放りあげるシーンを見ると、あれは一体どんな目的があってやってるんだろうと考えてしまって、どんだけ考えてもfunとかpleasureとしか思えない。腹がいっぱいでも動いてるやつを見ると襲っちゃって、そんで食いたくないからなぶりころす。

だからなんとなくですけども、段階として「食う分しか殺さない動物レベル」→「シャチのように楽しみとして殺す高等動物レベル」=「虫をなぶり殺す子供レベル」→「楽しみとして殺すことに罪悪感を感じる人間レベル」っていう風になってるのかなと。知恵はあるけど善悪の区別がなくて混沌としていて無垢でもある状態。つまり「なぜ人を殺してはいけないの?」っていう質問に対する最も納得のいく答えは、質問に対する直接的な答えになってなくて逃げみたいな答えだけども「人を殺すことを悪いことだと考えることができるのが人間だからです。人間でいたいなら人を殺すことが悪いことだと思えなきゃならない」ってことなのかなと思った。なんかもんのすごく当たり前の話になってきてますけど。