北芝健さん

最近メディア露出の機会が増えて、猟奇犯罪系のコメンテーターとしてよく目にする北芝健さんなのですけども、なんか、顔が、アンリアル。

だってじゃあ、たとえば今から「公安内部の不正に絡んで消された同僚。その復讐に立ち上がる一人の元警視庁公安部員」の物語を描くとしてですね、描くっていうか、映画化するとしてですね、リアリティを極限まで追求したら、主人公はめちゃめちゃ平凡な容貌のサラリーマン風の男に演じさせるでしょ絶対。俺なら大森南朋さんをキャスティングしますよ。公安部員がいかにも公安的な顔してたら話にならんのですよ。社員数20人くらいの高橋印刷所の主任みたいな男じゃないと、公安はつとまらんのですよ俺が思うに。

なのに北芝さんときたらワイドショーなのに顔が鬼マジ、眼光鋭すぎ、ちょっと薄くてシャイニーな額が神経質すぎ、もうどっからどう見ても公安部員です。本当にありがとうございました。こんないかにもな公安顔の人が実際に公安部員やってたら、内偵対象にめちゃめちゃ怪しまれますよ。「うわ! 公安来た! ぜってえアレ公安! 出た内偵。得意技。内偵きたよー」とか思われますよ。なので、TV界に転身したのは大正解だと思った。TV向きです。昼下がりの主婦層も納得の公安顔。