ゼルダが好きすぎる - おれはおまえのパパじゃない

じゃあもういいよ任天堂信者で。よくねえよ。とにかく俺は宮本茂神を信仰する宮本信者であり任天堂信者ではないと口を酸っぱくして言い続けてるわけですけども、宮本茂神のゲームを遊ぶためには任天堂ハードを買わざるを得ないわけで、見かけ上任天堂信者に見えてもまあそれは仕方ない。そんだけどね、Nintendo64に関しても、ゲームキューブに関しても不満はそりゃあいっぱいあった。まず64は時代の趨勢に逆らってROMに固執して、さらにサードパーティからロイヤリティをふんだくりすぎた。だもんでサードはみんなPS陣営に行ってしまって、時代に取り残された。そういう戦略を取った任天堂を俺は心の底から憎んだし、山内組長アホかと思った。でもでも、64には任天堂製の神ゲーがいくつかあって、その他大勢にはあんまり大したものがなかったかもしらんけど、とにかく本体を買った甲斐があったという手応えはあった。とりあえず時のオカリナとムジュラとスターフォックス64とマリオ64が遊べただけで本当にもう満足としか言いようがないし、おまけにゲッターラブがあった。これは誰も知らんでしょうけども。でもね、GCは本当に擁護のしようがないんですよね。心の底から面白かったと言いきれるゲームは2つしかない。ピクミンとメトロイドプライムだけ。これはさすがに怒りますよ。任天堂何してんのかと。64時代、死ぬほど面白かった1080スノーボーディングも、スターフォックスも、その他大勢、みーんなつまんなくなってた。特にスターフォックスのひどさには涙が出るくらい腹が立った。PS2にはがんがんおもろいゲームが出てたのに。ゼルダの伝説風のタクトは良作と言えば良作だったけども、とても神ゲーと呼ぶには値しない普通のゲームだった。もう任天堂なんかつぶれちまえくらいに思いましたとも。任天堂なんか潰れちまったって、宮本さんが独立して別のハードでゲーム制作すればいいだけの話だもの。

でもね、今回のゼルダ、『ゼルダの伝説トワイライトプリンセス』には異常に期待してる。本当ガチ。異常に肥大したこの期待を絶対裏切らないと信じてる。

まずね、ここ読んでて、もうワクテカが止まらない。止まるわけがない。

岩田

ああ、そうだったんですか。あれをＥ３で公開したときは、本当に熱狂的な反応があったんですけれども、ご覧になりましたか？

高野

見ました（笑）。

岩田

観客の中には泣いてる人までいましたからね（笑）。いや、歓声をあげて迎えてくれる、みたいなことは予想しましたけど、泣く人がいるとは私は思いませんでした。あれを見て、どう感じました？

滝澤

うれしかったですねえ。そのときに「やった！」という気持ちがあったのももちろんですが、その後の開発中にも支えになったんです。やはり、大きなプロジェクトですので、長い開発期間の途中で、精神的に、くじけそうになるときがあるじゃないですか。そういうときに、というか、いまだにそうなんですけど、ふっとあのムービーや歓迎してくださった人の反応を思い浮かべることでがんばれるという（笑）。でも、これ、ぼくだけじゃなくて、けっこうスタッフみんなが言ってるんですよ。あれが励みになったということを。

ああ、アレです。何回観て何回涙したかわからないあの動画。これを観て開発者の人たちもくじけず頑張ったのだなと思うと何かもうこみあげてくるものがある。いくら開発者ががんばったところで実作が面白くなかったら何にもならないわけですけども、今度ばかりはそれはないんじゃないかという期待が限界まで高まってる。はちきれんばかりです正に。そんでもうね、アホのレッテルをべったり貼り付けていただいて結構ですけども、俺は12月2日、仕事休むことに決めました。誰がなんと言おうと休む。でけえ会社だったらもうばりばり中間管理職になってるであろういい歳こいた加齢臭まじりのおっさんが、ゲームのために会社休みますよ。いや逆に言ったら、俺とかあと15年もしたら手が満足に動かなくなってるはずなんですよ。俺にはもう残された時間がない。今しかできない。俺が全身全霊傾けてやりこめるゼルダはこれが最後かもしれない。そう思ったら仕事なんかやってられるかっつのね。あーはいはいゼルダのためだけに生きてます。ゼルダができないくらいなら死んだほうがマシです。それくらいの勢いで愛してる。もちろんゼルダが性に合わなくて「あんまり面白くない」って思う人がいることもわかってますとも。わかってるけどそんなの知るか。俺にはめちゃめちゃ合ってんだよ。そんでそんな俺からのお願いですけども、ゼルダを一度もやったことがないとか、やったことあるけどスーパーファミコンしかやってないとか、そんな人たちにですね、本当騙されたと思って手にとってほしい。買わなくていいですよぶっちゃけた話。誰かに借りるんだっていい。そしてどんなにつまらなくても5時間だけ黙ってやってみてほしい。5時間やってつまらなかったら、それ以上無理してやる必要ない。もっとあなたにとって面白いゲームが、きっと他にある。5時間やって面白いなと思ったら、腰を据えて最後まで頑張ってほしい。そして俺に感想を聞かせてください。それが聞けたら俺はもうあと1年2年で死んでも悔いはない。と思う。