はてなシュラン 押上 もつ焼き まるい

まるいのレバ刺し

前回吉祥寺「わ」の紹介はちょっとテンション高すぎましたね。もう少し落ち着いていきます。再びホルモンというかモツというかそっち系ですごめんなさいねえ。大衆居酒屋とかモツ焼き系は東東京、それも京成線界隈に強力な店が揃っているというのが通説らしいですが、ここは京成線だと押上駅、東武伊勢崎線だと業平橋駅、総武線だと錦糸町駅で、そのちょうど中間あたりという地理的に不利なロケーションなので、地元に住んでる方かあるいはやる気まんまんの相当な食べ歩きマニアしか訪れない穴場的存在、と思うのは甘い。食べ歩きマニアの数は我々が思っている以上に多い。いつ行っても強烈に満席です。

押上まるいのここがすごい

  • 生肉最強クォリティ。ここ以上の生肉を出す店を探すのはちょっと難しい。
  • だけどお値段もちろん格安。

ここ数年、モツ系中心にいろんな店を食べ歩いてみたんですけど、まあとにかくまるいの生肉の美味さは絶品ですわ。そりゃね、金に糸目をつけずに超高級店に行けば、目ん玉飛び出るような極上の生肉を食べられるかもしれませんよ。その代わりお会計でもう一回目ん玉飛び出ますからね、確実に。足りねえよ、目ん玉がっ……!

まるいのタン刺し

まるいに来て生肉を食べずに帰ったら何のために来たのかわかりません。普段は苦手と思ってる人も、ここの黒タン刺しだけは頼むから食ってくれ。大丈夫、絶対。苦手と思ってた人にこそ食べてもらいたい。「これが……、タ……ン……刺…し……?」みたいな、言葉覚え立ての人工知能みたいな気分を味わえます。

もちろん刺しはタンだけじゃなくて、王道のレバーもすごすぎます。なんつったってレバ刺しだけで3種類ある。すなわち、成牛、仔牛、馬。鮮度を超重視するお店なので常時3種類置いてあるとは言い切れないのだけど、運良く三種盛りが品切れじゃなかったら、是非食べていただきたい。ただし、最初の写真見てもわかるようにすごいボリュームのブツ切りですからね。これを一人でたいらげるのは正直無理なんで、少なくとも3〜4人くらいで行くのがいいと思います。あと馬刺もね、言うまでもなく激しく美味い。俺がギャル曽根さんだったらとりあえず店にある生肉全種類食べます。

で、ここまですごい生肉を出すお店が、他の焼き料理で手を抜くわけもなし。オリジナル色の強い様々な肉料理、というか内臓料理が食べられます。特に感動したのはシロ焼き。他の店でシロを食べたときの印象が悪くて少し警戒しながら食べたんですが、本当ごめんなさい私が悪うございました超美味しいですとしか言いようがありませんでした。

まるいの煮込み

店構えはですね、(モツ系の店全般に言えることですけど)お世辞にもきれいと言える感じではないんですが(もちろん清潔ではあります)、2階席はなんというか、田舎のおばあちゃんちに法事で来たらドすげえ料理が出てきてびっくりした、みたいなくつろぎ感にあふれてます。座敷に座蒲団なんで、お腹いっぱいになったら「おばあちゃんふとん敷いてー」とか言いたくなる雰囲気です。特に夏場はね、エアコンがないんで、窓を取っ払って、扇風機かけるんですよ。これがたまらない。この店好きーなんて言っちゃう感じね。「あれ、なんかいい風ー」とかね 。

押上とかいってあんまり馴染みのない場所でしょうけど、電車に乗っていくだけの価値があるお店です。すごいよ。

これだけは絶対いっとけリスト

  • 黒タン刺し
  • レバ刺し三種盛り
  • しろ焼きネギ入り
  • ナンコツホイル焼き
  • 仔牛サンドイッチ

補足データ

  • 押上駅から徒歩5分。錦糸町駅からは徒歩10分
  • 1階カウンター席は狭いが2階にどーんと座敷があるので10人くらいは多分予約できる
  • いきなり行って満席の場合は待っても入るのが困難。わりと回転遅い
  • 料理の提供時間は押せ押せになるのでゆったり待つべし

まるいに魅せられた人々の感動記録