不遇の時代だけど、陸マイラーになりました − 目標「2年で8万マイル」

rikdomのtagさんこと田口さんから「アニさんくらいの消費行動しててカードの支払い全部マイルにあてれば毎年ハワイに夫婦で行けると思う」という衝撃の一言を聞いてからこっち、受験でもこんなに勉強したときねえよ、っつーくらい航空マイレージについて調べあげてたんですけど、ある程度やれるとこまでやったので、誰かのご参考になれば。陸マイラーデビューのお供にどうぞ。tagさんの『半年でグアム行くぞ! 「目指せ最低2万マイル」』の過去ログも面白いお。

■いろんな航空会社があるなか、俺の場合「楽天からのポイント移行が非常に大きい」という理由で、楽天と密な提携関係にあるANAマイルを狙うことにしました。ANAマイルは「有効期限が36ヶ月」「提携航空会社の利用や格安航空券の利用では獲得マイルがガクりと目減りする」「狙った日付での特典航空券の予約がかなり困難」という大きなハンデがあるので、じっくり貯めたい人や飛行機によく乗るという人なら米系のユナイテッド航空やノースウェスト航空のマイルを貯めたほうがいいです。実質的に有効期限はないから貯め放題だし、提携先航空会社の利用や格安航空券でマイルが目減りすることもほとんどないし、ANAよりは特典航空券の予約が容易(らしい)です。特にユナイテッドのマイルはセゾンのマイレージプラスカードで有料オプションを使うといきなり初年度から100円1.5マイルの高還元。tagさんもオススメ。

■以下は俺が選択した「ANAマイル」をがっつり貯めるための方法です。他の航空会社のマイル貯める方法はあんまよくわかんない。飛行機に乗る機会がそれほどないので、ほとんど陸マイルで稼ぎます。

■まずはメインのクレジットカード選びです。
http://creditcard.e-ocean.biz/mileage/ana.html
http://blog.livedoor.jp/miledemile/archives/51014299.html

こちらの2サイトを参考に、メインをANAJCBに決定。ANAJCBでの買い物は基本、1000円=1 OkiDokiポイント=10マイル(実質100円=1マイル)となります。年間のカード利用額によっては、翌年からこれが100円=1.2マイルになったり、100円=1.5マイルになったりします。もちろん翌年からの100円=1.5マイルを狙います。

■ANAJCBカードが届き次第、JCBのポイントプログラムであるOkiDokiポイントの管理のため、MyJCBに登録。

■JCBの「毎月のお支払いでも」をフル活用して、生活にかかる固定費全てをANAJCBでの支払いに切り替え。今や国民年金さえカード払い可。固定費でも100円=1マイルを稼ぎます。

■ANAJCBを作るなら、QUICPayも同時に申し込んでおくことも定石。ANAJCBに紐付けたQUICPayを持っていれば、通常はクレジットカードが使えないセブンイレブン、サンクス、ローソンでの細かい買い物でもクレジットカードのポイントが貯まり、100円=1マイルにできます。Edyと違って、いちいちチャージしなくていいポストペイ方式なので全然便利です。QUICPayはおサイフケータイを持っているならドコモ、ソフトバンク、auに関わらずケータイ決済できます(iDはドコモじゃないとダメ)。

■買い物を一切しなくてもOkiDokiに移行可能なポイントが貯まる2つのサイトに登録。すなわち、CMサイトボイスポート

特にCMサイトの爆発力がすごい。普通にCM見てるだけではなかなか貯まりませんが、このサイト経由で100円=10〜20マイルの超絶高還元率の買い物(健康食品などが多くて正直欲しくはないのがネック)をしたり、サラ金のローンカードを作ったりすると、あっという間に数千マイルに達します。まあサラ金のローンカードは作るだけで、使わないのが身のためですけども。あ、CMサイト登録時には「興味のある事柄」の全てにチェック入れることが大事。そうしないとCMがなかなか来ない。究極はFX口座開設の10000CMポイント(11600マイル以上に相当)獲得です。

■ANAJCBのOkiDokiポイント(1000円=1ポイント=10ANAマイル)を貯める上で絶対に欠かせないのが「OkiDokiランド」。

このサイトを経由することによって、定番の楽天やYahooショッピングも100円=2マイルに跳ね上がります。特に「OkiDokiランド経由→楽天」の最強コンボは、OkiDokiポイントだけじゃなく楽天ポイントも二重取りで貯まるのがみそ。1楽天ポイント=0.5マイルなので、この買い方だと実質100円=2.5マイルになります。ポイント10倍の商品を狙い撃てば、驚異の100円=7マイルが可能です。定期的に購入する消耗品を探すときは、OkiDokiランドをまず経由してから楽天に行き、欲しい商品名の検索語に加えて「ポイント 10倍」を入れるといい。大抵どこかの店舗がやってます。少しくらいの値段の高さは全然相殺できます。

■OkiDokiランドは他にも使える提携サイトが目白押しです。 「あ、ここ使ったことある」ってサイトが必ず1つや2つは見つかるはず。特にTSUTAYAオンラインが定期的に5倍ポイントキャンペーンをやってるのが大きいです。Amazonより多少高くてもOkiDokiランド経由でTSUTAYAで買った方が結果的には全然お得というパターン。

■車移動が多い俺の場合、地味だけど非常に大きいのが、ANAの提携先であるENEOSや出光での給油。ANAJCBカードの利用で100円=2マイル貯まります。ANAの提携先企業も要チェック

■セカンドカード候補は年会費無料が基本です。すなわち楽天カードライフカード

楽天カードを使って直接楽天で買い物するより、ANAJCBを使ってOkiDokiランド経由の楽天で買い物する方が圧倒的にマイルが貯まるのに(その差、実に2.5倍)、なぜ楽天カードを持つ必要があるの? って話ですけど、ひとつはカード限度額対策。生活全ての支払いをANAJCBに集中させると、さすがに枠がいっぱいになっちゃう可能性が出てくる。もうひとつは、楽天のキャンペーンは、楽天カードを持っていることが必要条件であることが多いからです。いずれにしろ年会費無料なのだし、作っておいて損はない。ライフカードは誕生月に限ると、全カード中最もマイル還元率の高いカードになります。誕生月だけはライフカードで目一杯お金を使う。たとえばPCを新しく買ったり、テレビを買ったりとか、そういうことをやれば地道にANAJCBを使うより効率よく貯まる。

■ライフカードは「カードを所有してから3ヶ月間はポイント2倍」で、「誕生月はポイント5倍」なのだけど、カードを所有してから3ヶ月以内に誕生月が来ると、6倍になる。ライフカードを作ろうと思っているなら、誕生月の前月か前々月あたりに手続するといいです。こうすると、通常時100円=0.4マイルが、誕生月100円=2.4マイルの高還元率になる。その他にもちょろちょろと余計にポイントが貯まります

■TSUTAYAのレンタルをよく利用するなら、ファミマTカードを申し込んでから、そのカードにTSUTAYAの会員情報を載せるという方法がオススメ。普通にTSUTAYAのTカードを申し込んじゃうとファミマでのメリットがほとんどないけど、ファミマTカードなら両方のメリットを享受できます。このカードで貯まるTポイントは楽天にもANAマイルにも超スピードでの移行が可能。

■上記に関連して、楽天→ANAマイルの移行には通常30日程度かかるけど、間にTポイントをかませて、楽天→Tポイ→ANAマイルと移行させるとわずか数日ほどで移行が完了する。WEB上ですぐに手続できるし、もちろん還元率も変わりナシなので全く損しない。必須テク。

■いろんなサイトのポイントを全部ANAマイルに集約しようと思ったら、「ポイ探」が超便利。 移行の中継ポイントや、移行にかかる日数などが即座にわかります。いろんなポイントサイト(マクロミルネットマイルGポイント等)を片っ端から利用して、無料で手に入るポイントをどんどんANAマイルに移行していくという方法が使える。単にポイント残高等資産管理をするだけならMoneyLookがオススメ。便利。

■JALマイル→ANAマイルへの移行は不可能。間にどれだけ中継ポイントを噛ませても出来ない。うざい。逆に、ANA→JALマイルは可能。ただし、相当目減りする。65%になってしまう。でも移行出来ないよりはマシ。

■あとは先輩陸マイラーさんのブログをいくつかチェック。キャンペーン等最新情報を仕入れます。
http://ana-mile.at.webry.info/
http://minimile.blog114.fc2.com/
http://blog.livedoor.jp/miledemile/

■この他に、ポイント移行の中継として、いくつかのカードを作りました。電車にほとんど乗らないので役に立たないけどPasmo一体型のTo Me カードというのも作りました。定期は持ってないけどめちゃめちゃ東京メトロに乗る、という人ならオススメできるカードです。

■出費としては相当な額なのに、マイル移行が非常に難しいのが「家賃」と「税金」。家賃はカード払いに対応してるところがなきにしもあらずだけど、そのためにわざわざ引っ越すのも大変。普通は大家がクレジットカード払いを認めてません。税金の方は以前は裏技(Edyチャージ&コンビニ収納代行)があったんだけど、今はEdyによる収納代行もダメになり、ほとんどのカード会社にEdyチャージ対策を取られてしまってお手上げです。

■マイレージプログラムは刻々と変化していくものなので、ここまで書いてきた方法はいつダメになるかわかりません。常に最新情報を仕入れていく必要があります。

■俺の陸マイラー道の最優先課題は「マイルを貯めて、無料(ハワイ往復)航空券ゲット」です。航空券が欲しい(ハワイ行きたい!)という明確且つ強力なモチベーションがないとここまでやれない。単に「少しお得に生活したい」ということならマイルにこだわらず、より高還元でキャッシュバックや商品券に交換可能なポイントを貯めるべき。やりはじめると、今まで現金で決済していた分を全部返してくれ! という気分になります。

■まあ、やりすぎの感がありますよね、正直。ここまで徹底する必要はないと思う。でもなんか徹底すること自体がゲームみたいな感覚になってくるんですよねー。楽しいです。

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追記Tips

外貨両替のトラベレックスではJCB決済が可能なので、海外旅行時、ANAJCBで外貨を買えば100円=1〜1.5マイル。ほとんどの空港にある。

■主要ポイントサイト→マイル換算表 (1ポイント→ANAマイル)

  • ボイスポート  2.0
  • CMサイト  1.1675
  • YourOpinion  1.25
  • へそくりっく  0.6
  • Gポイント  0.5
  • マクロミル  0.5
  • マイポイント  0.5(-150)
  • ネットマイル  0.25
  • Pex  0.05
  • 予想ネット  0.05

■モスやケンタ、吉牛、てんや等ファーストフード系での食事でマイルを手に入れるには、これらの店舗で使える「ジェフグルメ」というお食事券を、クレジットカードで買えばいい。ジェフグルメは券面500円が485円で買えて、有効期限ナシ、さらに店舗での利用時にはお釣りもきちんと貰えるというなかなかの代物。通常、インターネットで購入するにはクレジットカードが使えないんだけど、へそクリックカード(JCB)を手に入れれば、へそクリッククラブオフという会員専用サイトからクレジットカードで買えるようになる。ジェフグルメが利用できる店舗はすごい多い。ただし、へそクリックカードでジェフグルメを購入しても100円=0.3マイルの低還元なので、気休めにしかならない。

追記。「ジェフグルメをクレカで購入できる唯一の場所であるクラブオフ」を利用するには、へそクリックカードを作る以外にもいくつも方法がある。クラブオフアライアンスに加盟している企業のうち、割と条件が楽なものを下記に挙げる。TSUTAYAクラブオフでジェフグルメを購入する際は、大きな声じゃ言えないけどTSUTAYA Wカードじゃなくても決済できるので、一番条件のよいカード(俺の場合はもちろんANA-JCB)で購入すればいい。

  1. TSUTAYA Wカードを作るTSUTAYAクラブオフ
  2. 楽天カードを作る楽天KCクラブオフ

「ジェフグルメをクレカで買う方法」を書いているマイラー系ブログの中には、へそクリックとセントラル短資FXをオススメしているところがやたらと多いのだけど、これは単にそのブロガーがアフィリエイト収入のためにそういったところをオススメしてるだけなので、賢い皆さんはTSUTAYA Wカードでクラブオフに潜入するべき。一番敷居が低いと思う。

■ボイスポートの合算方法。

ボイスポートは男より圧倒的に女の方がポイントが貯まるサイトなので、同居家族に協力してもらって貯めるのが効率イイ。ボイスポートの規約は「同一世帯内では5人まで会員登録できる」「同居家族でひとつのメールアドレスを共用することはできない」「家族のそれぞれのポイントを合算することはできない」「ボイスポートのポイントを他のポイント(OkiDoki等)に移行する場合は、ポイント保有者の名義と、移行先ポイントの名義が同一でなければならない」とある。一見するとポイントを集約することが不可能なようだけど、以下のやり方で集約が可能。ANAマイルを貯めたいAさんと、その妻Bさんのボイスポートのポイントを集約する方法。

  1. Aさん、Bさんそれぞれのメールアドレスでボイスポートに会員登録(同一世帯5人以内なので可能)。
  2. AさんのANAJCBにおいて、Bさん名義の家族カードを発行する。
  3. Bさんが貯めたボイスポートのポイントを、Bさん名義の家族カードのOkiDokiポイントに移行(同一名義なので可能)。
  4. 家族カード会員それぞれのOkiDokiポイントというものは実は存在せず、全て本会員であるAさんのポイントになる。
  5. 移行が済んだOkiDokiポイントを、さらにANAマイルに移行。

つまり、ボイスポート側でポイントを合算することはできないんだけど、ポイントの移行先がどういう処理をしようが、ボイスポートとしては知ったこっちゃないということのようです。ボイスポートは、首都圏在住、既婚、30代の女性だとものすごい勢いでポイントが貯まるらしい。必須テク。