注意！ この記事は2011年のものであり、現在では全く通用しません！
2015年版は「ANAとマイルのパパじゃない 特典航空券カテゴリーの記事一覧」を見てください
マイル貯めても使えなきゃ何の意味もないんですよね。正直ANAで特典航空券予約するのは至難の業。盆暮れ正月にしか休めない人は、行き先を選ぶのはあきらめて、とにかく予約できる路線で予約するしかない。贅沢言っても予約できませんから、絶対。「自腹切っては絶対行かないけどタダなら行ってみようか…」みたいなところを狙うといい。
とはいえ、休みを好きな時期に取れる人なら簡単に行きたい渡航先への特典航空券にありつけるのかと言ったら、これがまたそうでもない。以前、漫画家のひうらさとる先生が、貯めたマイルを使おうとして、ハワイ旅行に行く1ヶ月くらい前になって「そろそろ特典航空券予約するかあ」と言ってるのを見て目ン玉飛び出たことあります。無理！ 絶対無理だから！ 1ヶ月前どころか半年前だってほぼ無理だから！
では一体いつ予約すればいいのか。1年前です。正確に言うと、(ANAの場合は)行きたい日付の355日前です。「えー！ そんな先の予約しなきゃいけないの！？ 予定わかんないよ！」って人はマイラーに向いてない。予定は作る。なんとしても予定通りに休みを取る。これが基本です。
この前提における最良の特典航空券取得法の覚書。俺がいつも取得してる「成田―ホノルル往復 ビジネスクラス2人分」を例にします。日付が錯綜して非常にわかりにくい文章になりますが、仕方ないのであきらめてください。
- まず旅程を決めます。例として来年2012年7月25日が往路、7月30日が復路(日本到着は31日)の5泊7日とします。
- 旅程から、その355日前を計算します。日数計算ページ。
- 往復それぞれの355日前は今年2011年8月5日、8月10日になります。この日に特典航空券予約が解放されます。
WEBからだと、片道だけの予約ってのは出来ないんですね。国際線特典航空券ってのは必ず往復での予約になります。なので普通に考えたら、復路の355日前となる今年の8月10日に往路復路をいっぺんに取るっていうことになります。
だがしかし、それでは遅い。今年の8月10日になったら、もう往路(来年7月25日)の空席はありません、絶対に。絶対にだ。往路が解放されるのは8月5日。それから5日間も真夏のホノルル便ビジネスクラスの空席が2席残ってるなんてことはあり得ません。
じゃあどうするか。復路をもっと早い日付で予約してしまうのです。たとえば往路7月25日、復路7月26日の1泊3日っていう弾丸スケジュールで予約してしまうのです。これなら復路7月26日の355日前、今年の8月6日に往復いっぺんに予約できる確率は飛躍的に上がります。で、復路はWEB上からいつでも変更できるので、元々狙っていた復路(来年7月30日)が解放される日(今年8月10日)になった直後に変更するのです。
まずたいていの場合はこの方法でなんとかなります。だけどこれが往路8月となるとさらに難しくなってくる。みんな狙ってますから。
さらに強力な方法があります。きっと何者にもなれないおまえたちに告げる。ネットを捨て、電話を手にせよ。「え〜… 電話怖い……。知らない人と話すの怖い……。電話かける服がない」とか言ってる場合じゃない！ バカか！ やめちまえ！
電話でANAのオペレーターさん(多分美人)に予約してもらう場合は、なんと往路の解放日に往路だけ押さえてしまうことが出来ます。厳密には片道航空券が予約できるわけではなく、「復路取得を前提とする」という条件付です。なので、復路の予約をしなかった場合、その後数日で往路の予約も自動的にキャンセルとなります。でもそんなことは関係ない。とにかく往路さえ押さえてしまえば、復路はWEBからどうとでも変更できるんですから。
で、ANAのオペレーターさんには朝の8時からしか電話繋がりません。「え？ じゃあ特典解放される0時から電話が繋がる朝8時までの間に、WEBから予約する人に先に往路取られちゃうじゃん」と思うかもしれませんが、それは不可能なんです。なぜならWEBからは往復同時に予約しないといけないからです。往復が同じ日付けというのはホノルル便の場合、乗り継ぎ時間の関係でシステムが許してません。つまり翌日に復路が解放されるまで往路もWEB上からは予約できないのです。あーわかりにくい文章だ。すいません。この1日の間隙を突いて、WEB至上主義者を出し抜くわけです。
あとANAのオペレーターさんにこの方法で往路だけ予約してもらうと、基本的には復路の方も電話での予約という形になります。これはまずい。復路は朝8時まで待ってたら深夜のWEB組に先に押さえられてしまう。復路はなんとしても解放される日付けになった直後の深夜0時〜2時(時間はまちまちです)の間に取らないといけない。なので、オペレーターさんに「復路はWEBで予約するから、それが可能になるようにしておいてください」って言わないとダメです。ここ重要。
これでめでたく人気路線のビジネスクラス2席往復が取れます(3席以上取るのはANAの上級会員じゃないと無理なのであきらめてください)。あと、狙うのがエコノミークラスだったり、渡航者の少ないローシーズンだったりすると、ここまでシビアな競争はないです。でもこの方法を知っておいて損はない。たとえエコノミーやローシーズンでもたまたまあなたと同じ日付を狙ってる人がいる可能性はあるわけですから。
