お盆明けに発売が延期になった『はてなの本』なのですけど、序文を書くにあたって、ある方が書かれたどうしてもはずせないキーワードがあって、最大級のリスペクトを込めて(予め了承を頂いて)引用させてもらったのだけど、本には引用したとか何も断りを入れてないので今ここで改めて感謝とともにid:nekoprotocol:20040307#1078643428さんの「はてなは何かが出ちゃうBlogです」というキャッチコピーに敬意を表したい。スバラ式コピー。原田宗典さん風に言えば。
はてなのTrackBackスパムのこと
無差別絨毯爆撃的なTrackBackがid:Oooooooooooooooさんから各所に発射され、激昂する人や「たいして被害はない」と冷静に様子見する人などがいて議論を巻き起こしてるわけなんですけども、俺も俺なりの意見を述べたいと思うので述べます今。
一番最初に対処法というか「はてなダイアリーへの要望」から言いますと、
- 過去及び未来の日付からのTrackBack自動送信を出来ないようにしてほしい(当日から+1日、-3日くらいの日付からは送信してもいいと思う)。
- 同じ人へのTrackBack自動送信は1日1回(もしくは2回、3回)しか出来ないようにしてほしい
(いずれも「トラックバックを送信」を使った能動的TrackBackは出来たほうがいい)
この2つを希望します。これが技術的に、あるいはサーバーの負荷的にどうなのかとかよくわかりませんけども、少なくともユーザー間で何か不都合が起きるとはあんまり思えないので。
で、今回の事件(?)に関して思うところもいくつか述べますと、まずid:Oooooooooooooooさんがやったことは誉められたことではないと思うけど、いきりたつほどひどい内容でもなかったと思う。単にはてなダイアリー内でのTrackBackの仕様の弱い点を浮き彫りにしただけで、実害はほとんどなく、手動で各自TrackBackを削除すれば済む問題だったと思う。これが仮に削除しても削除しても5分おきにTrackBackが送られてくるだとか、1ヶ月間に渡って5万人にものぼるはてなダイアリーユーザー全員へのTrackBackが毎日送られたとか、そういうことならid:Oooooooooooooooさん個人をどうこうすべき問題だったかもしれないですけど、そこまでやってないわけですし。でも、そういう極端なことをやることも可能であるという、可能性が提示されたことは無視できないわけで、システムとしてなんらかの対策は必要だと思った。なので要望を出しました。
んで、「過去および未来の日付からのTrackBack送信」については、過去ログ編集している際に意図しないTrackBackが相手に送られてしまうということを多くのはてなダイアラーが経験しているので、ついでにやるべき問題だと思う。これによって、同一人物の日記に別の同一人物からの大量のTrackBackが表示されてしまうという事態も防げる。
あとこれを契機に、「はてなダイアリー内においてはリンクするだけで自動的にTrackBackが送られる」というシステムを変更してしまうのは賛成できない。これははてなダイアリーを活性化している最大のポイントでもあるので、今のまま意図せずともドカドカTrackBackが送られるような状態を維持しないとダメだと思う。
「特定IDからのTrackBackを拒否できるようにする」という対処法は、たった1人の悪意ある人によって、数万人からのはてなダイアリーが一斉に自衛策を取らねばならなくなるということなので、あんまり賛成できない。どちらかといえば、悪意ある1人の行動を無理なく制限する方向で考えてもらいたいなと思った。
追記：今回の件で一番の問題点は、一度URLリストを作成してしまえば誰でも、簡単に、何度でも、大量無差別TrackBackを送れるというはてなダイアリーのシステムにあると思う。コメントスパムとはちょっと性質が違うと思う。ただ、この問題とは別に「特定IDからのTrackBack拒否機能」はあっていいと思うj。J?
