胃カメラっていうか内視鏡飲んできた。楽勝とか言ってたやつ一歩前に出ろ。マジどこが楽勝なの本当に。もうアレですよ、我がおれパパ読者の95%が未見であることを前提にあえて言わしてもらいますけど、『裏・及川奈央』でした。嘔吐寸前でマジ泣き入ってるのにプロ根性で頑張って、加藤鷹さんの強制ディープスロートに耐える及川奈央さん状態でした。今なら彼女の気持ちがわかる。めちゃめちゃゲエゲエ言ってましたからね。そんで「あんまりゲエゲエ言ってるといつまで経っても検査終わりませんよー。深呼吸なりなんなりして、自分で工夫してゲエゲエならないようにがんばってくださいねー」とか言いやがって、自分なりの工夫も糞もあるかっていうね。ひたすら我慢。ゲエッっていうのは反射じゃないですか。動物的反射行動を意思の力でねじふせるっていう、いわばめちゃめちゃ触られてるのに難しい数学の演算を思い浮かべて勃起を抑え込む的な不可能事ですよ。なんで立て続けにエロ話に置き換えて話すのか自分でもよくわかりませんけども、とにかくキツかった。あとすげえ気色悪いのが、内視鏡が内側から腹をつんつん突付く時で、エイリアンがお腹から出てきちゃった的な、なんともいえない不快感があった。もう二度とやりたくない。喉の麻酔とか、ブスコパンで胃の緊張を取るとか、気休めにもなってない感じ。
そして結果的には「食道裂孔ヘルニア」という状態になっていて、わかりやすく言うと、胃と食道を分け隔ててぴったり閉じているはずの噴門部が弱ってて、胃の内壁が裏返るようにして食道側にせり出してしまっているらしい。なので、胃酸がどんどん食道に逆流してきていて、本来アルカリ性の食道が酸で焼け爛れている。なので痛い。なのでうざい。なのでやってらんない。
そして詳しい結果はまた来週なのですけど、とりあえず「食事したらすぐ横にならないでくださいねー。横になると胃酸が逆流しやすくなりますよー」とか言われて、そんなアバウトな……。「食べてすぐ寝ると牛になりますよー」みたいな、いわば民間療法？ いわば迷信？ これだけの苦痛を味わって、やっと得たアドバイスがこれ？ ちょっと原始的すぎない？ 大丈夫？ 稲作伝来してる？ といったような不思議な体験をしてきました。この世には不思議なことなどひとつもないはずなのに。
