良いアフィカスと悪いアフィカス

どうも。どうもどうも。おれです。Wailua Wheat飲んでいい気分のおれです。

 

「嫌儲」っていまだにどう読むのかわからないんですけど、本当にね、絶滅してほしいですよね。自分以外の誰かが儲けることが許せないって、意味わかんないでしょ。全員が極貧になるべきだってことでしょ? この世の摂理に逆らってる。

 

まずいきなりAmazonアソシエイトかましてやろうかと思うんですが、これ、読んでください。読まないと死ぬよ? というか死ぬほど面白いので読んでくださいお願いします。

 

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

こんな分厚い本読んでられるかっていうおまえらのために、ものすごーくかいつまんで説明すると、こんなことが書かれてる本です。

 

この世界のいつの時代を切り取っても、過去より現在が悪かった時なんて、一度も無い。現在は常に過去より良くなってる。それはなぜか。人類は常に価値を生み出してきたからだ。人間が一人でできることなんて、たかが知れてる。この世界を形成する人類の一人一人が、自分にできることをやり(分業)、それぞれが自分の仕事を持ち寄ることによって、イノベーションが起き、結果として人類は繁栄してきた。世の中には未来を悲観的に語るやつらがいっぱいいるけど、このシステムは人類に備わった普遍のものだから心配ない。10年後、20年後は、必ず今より良くなっている。

 

みたいなことが書かれてます。もちろん一時的には社会を牛耳る為政者のせいで、一部の社会が壊滅的な打撃を受けることもあるんですけど、全体としては心配ないと。

 

たとえばね、200年前の王様と、今、家でスマホいじってソシャゲやってるおまえら(おれ含む)と、どっちが豪勢かと言ったら、間違いなくおまえらの方が豪勢なんですよ。何百人何千人の召使いを抱えた王様でも、遠く離れた地域の情報は一切入ってこないし、新鮮な生魚を食うことはできないし、映画やマンガやアイドルみたいな高度な娯楽もないし、ちょっとした病気ですぐ死んじゃうし、夏は死ぬほど暑いし冬は死ぬほど寒いんですよ。

 

それに比べて召使いの一人もいない底辺のおまえら(おれ含む)は、ありとあらゆる世界中の情報にアクセス可能であり、何千キロも離れたところで採れた新鮮な食材を食うことができるし、秒単位の暇を潰せる娯楽があふれてるし、不治の病だった結核にかかっても死なないし、ユニクロ着てエアコンの部屋で快適に過ごせるんですよ。どんな底辺であっても200年前の王様に圧勝。

 

この人類普遍の繁栄システムとはいったい何なのか。

 

それは、「繁栄とは、ゼロサムゲームではない」という一言に集約できる。

 

長いスパンで見ると、おまえらの富を、誰かが奪うことによって人類は繁栄してきたのではないということです。そんなシステムだったらたちまち破綻する。

 

おれは魚を採る。めっちゃ魚採るの得意だから。で、おまえらは米を作る。米作る技術すげえから。もしも一人で魚も採って、米も作ろうとしたら、時間が全然足りない。技術に習熟する前に人生終わっちゃう。だから、それぞれが自分の得意分野に特化して、自分の技術を磨いて、労働力を提供する。そして成果を交換する。

 

世の中に魚と米があふれてくると、頭いいくせに暇なやつが出てくる。すげえ暇だから「さらに魚をたくさん採れる道具」とか「米の生産量を倍増させる仕組み」とかいきなり研究し始める。研究で生まれたすげえ道具とかを、わりと格安で、おれやおまえらに売ってくれるようになる。おれやおまえらは、その道具を入手して、さらに技術に磨きをかけて、生産量を増やす。

 

ほら、全員それなりに得したじゃん。

 

誰も損をしていない。全員が富を増やし、繁栄していく。ここに一人でも、全ての富を独占しようとするやつが紛れ込んでくると厄介な話になるんですけどもね。

 

あと嫌儲ね。嫌儲が「あいつは魚をたくさん採っててずるい。おれらはほんのちょっとしか米を作れてなくて貧しいのに、魚たくさん採って儲けてるやつは許せない。おれらの米と交換するのをやめよう。あと魚採りの道具とか米倍増システムとか研究して儲けてるあいつもムカつくから殺してしまおう」とかなったらどうする。おれは米がもらえなくて毎日魚しか食えなくなり、貴重な時間を使って米作りまで始めなきゃいけなくなり、嫌儲のやつらはほんのわずかな米しか食えなくなり、研究者は殺されて、おれも嫌儲もそれ以上生産量を増やせなくなる。全員が貧しくなる。

 

嫌儲がやってるのはそういうことですよ?

 

奪うのではなく、交換によって富は無限に増えていくのだから、他人の富にケチを付けている暇があったら、1分1秒を惜しんで、自分自身が価値を生み出すことに専念するしかない。

 

で、アフィカスというのも、他人の富を奪っている人種ではないということをよく考えた方がいい。でも、良いアフィカスと、悪いアフィカスはいる。良いアフィカスは価値を生み、社会全体の富を増やすのに大きく貢献している。悪いアフィカスは経済をゼロサムゲームと捉えているから、価値を生まず、人を騙し、自分だけが儲かればいいと思って行動している。でも結果としてはそれでもやはり、社会の富を増やすことには貢献してたりする。その代わり、嫌儲という社会のガンを大量に生み出してもいるので、どっちかと言ったらマイナス。

 

どうせなるなら良いアフィカスになって、嫌儲思想家を増やさないようにしていった方がいいと思う。って、ミスタードレクスターが言ってました。