プーさん研究

『Winnie the Pooh』について一切の知識を持たない俺が、何の資料にあたることもなく脳内だけで結論を導き出す試み。

まず気付いたことは「ロバっぽいヤツの顔に縫い目があり、どう見てもぬいぐるみにしか見えない」ということ。これにより、プーさんキャラたちは、ぬいぐるみとして販売されることを前提に作られた嘘動物であったという仮説が立つ。この仮説を裏付ける証拠として、あのロバっぽいヤツの尻を、少年がトンカチで直しているというイラストがネズミランドで発見された。また、ピグレットと呼ばれるピンク色の豚らしきキャラが、本物の豚っぽいものを愛でるというイラストも発見された。これにより、ロバっぽいヤツとピグレットは確実に本物の動物のデフォルメではなく、『Winnie the Pooh』という物語世界の内部においても「動くぬいぐるみ」として存在していることが証明された。

他にカンガルーっぽいヤツと虎っぽいヤツがいて、こいつらは一見すると本物動物の単なるデフォルメっぽいのだが、手先足先の造型がいかにもぬいぐるみ風である。また、プーさん自身も足の付け根部分が、いわゆる『テディベア』のような回転可動式の足のような付き方をしていて、ぬいぐるみ説をより強固にしている。

全キャラ中、人間の少年だけがぬいぐるみっぽくなく写実的である。ゆえにぬいぐるみキャラはこの少年の妄想が生み出したキャラであるという仮説が立つ。

少年は孤独で、いつもぬいぐるみと遊んでいる。妄想の中では彼らは生き生きと動き回り、少年の心を慰めている。とすると、この少年は不慮の事故による植物状態にあり、体が動かず、ベッドの回りのぬいぐるみたちと想像の中で戯れているに違いない。

ゆえに、一時期世を席巻した「ドラえもんの最終回」というフォークロアは、『Winnie the Pooh』からのパクりであったという結論になる。俺によって都市伝説のひとつのルーツが解明されたので俺の勝ち。