科学する麻雀

科学する麻雀

科学する麻雀

  • 作者:とつげき東北
  • 出版社/メーカー:講談社
  • 発売日:2004/12/18
  • メディア:新書

俺がネットに慣れ親しんだのは東風荘からなのですけども、その東風荘では知らぬものなき有名人、とつげき東北さんの麻雀指南書が出てることを初めて知った。まだ読んでいないのですけども、世に数多ある(ややオカルティックな)麻雀書とは全く違った次元に位置することは読まずともわかる(とつげき東北さんのサイトは昔読み込んだので)。

ネットコンテンツの書籍化(とは若干違うのでしょうけども、ネット発とは少なくとも言える)において最も有意義な一冊に違いない。

ユリイカで、「書いていることが面白かったら認められるというのが理想型ですね。ただ、そういう回路が、さっきから言っているように、(出版業界に)できていないところが問題で」と鈴木謙介さんが言っていたのですけども、これはその理想型そのものだと思った。問題なのは文芸なので、出版業界で先頭走ってる心ある業界人は、「頑なにブログやネット上の書き手を無視」してないで、さっさとid:aikawa8823さんにツバをつけなさい、と思った。

あと麻雀においては、オカルト理論をふりかざしながら異常に強い人というのが実在するわけですけども、これは自分自身の無意識の数理的判断を自覚していない、もしくはそれを論理的に語る術を持たない人なんだと思える。映画『CUBE』には恐ろしいほどの計算能力を持つ知的障害者の役があったけれど、彼などは語る術を持たない人の典型。