俺とミルミル

ヤクルト ミルミル今日はものすごく残念な話をしなくてはならないのです。今まで皆さんこの日記(? ブログ?)を読んでくれてありがとう。

話は飛ぶのですけども、俺の舌はどうも子供のときから全然成長していなくて、いまだにヨーグルトとかゼリーとかが大好きで、あとカレーとたこ焼きが大好きで、味が濃いものとか超絶甘いものとか、子供が好む味を今も好みます。これを俺は「子供味」と名づけていて、たとえば三ツ星イタリアンの本場パスタよりも、五右衛門の味の濃いぃスパゲティの方を好んでいて「だって五右衛門の方が子供味で美味しい」とか言ったりします。ジャンクフード大好き。ピザーラ大好き。ダブルチーズバーガー大好き。

そんで今をさかのぼること27年前、1978年、当時俺は小3だったのですけども、株式会社ヤクルトから「のむビフィズスヨーグルト ミルミル」という素敵な名前の醗酵乳飲料が発売されまして、当時から新しもの好きだった俺は出た直後に親にねだって買ってもらいまして、「な、なんか不思議な味……」と思ったことを記憶しております。ヤクルトみたいな甘酸っぱさがあるわけでなく、ほんのりニンジンの甘さを感じさせる複雑な味でした。その後1982年にもうちょっとヨーグルト寄りな味の「ミルミルE」という姉妹品が発売されて、これは甘酸っぱさがあって大人も納得の美味しさだったのですけど、このとき既に俺はミルミルのとりことなっており、もうミルミルEの大人味では満足できない体に調教されていたわけですヤクルト社に。2001年にちょっとしたリニューアルがあって若干味が変わったのですけど、それでもずっと飲んでた。昔飼ってた猫の名前に「ミル」ってつけたくらいです(関係ないけど。多分無意識に繋がってる)。

ヤクルトって独特の販売方法で、毎日ヤクルトのおばちゃんが届けてくれるじゃないですか(じゃないですか話法)。そうするとおばちゃんが来るのが楽しみで、ミルミルの思い出はおばちゃんの思い出とも繋がってくる、なんかあったかいものだったりするわけじゃないですか。おばちゃんおばちゃん言っても、それは当時俺が子供だったからおばちゃんだっただけで、今ヤクルトおばちゃんを見ると結構若いのねみんな。おばちゃんっていうか、ヤクルトお姉さんって感じです。20代後半から30代前半くらいのちょっとこぎれいな若奥さんが配ってたりして、「雨の中大変ですねありがとう」「いえ、あの、テラヤマさん、実はちょっと悲しいお知らせが……」「えっ、なんですか?」「ミルミルが……、ミルミルが製造中止になります……」「な、なんだってぇえええええー!?」。

俺の子供味好きの象徴でもあったミルミルが27年の歴史に幕を閉じるときがついに……。そして10月11日(すぐじゃん!)からビフィーネS、M、Vというなんだかモビルスーツみたいなサイバーで未来的ですかした名前の製品にとって代わられるみたいです……。せめて名前だけでも「ヤクルト ぷくぷく」とか「ヤクルト チンクル」とか、可愛い名前にできなかったものなのか……。もうなんていうかビフィーネっていう名前じゃ、ヤクルトお姉さんもちゃりんこでチリンチリンいわしながら配ってる牧歌的な感じがないもの。ビフィーネ! とか言ったら、LALAMIXのネミさんが描くTバックライダーみたいなヤクルトガールズが、ハーレー乗ってブオンブソンんいわしながら配達してそうだもの。それはそれで逆にものすごくアリですけどもね。

そんなわけで俺に何の断りもなくミルミルを製造中止することに決めたヤクルト社に「もう堪忍してぇ!」って言わすくらいのごっつい制裁を加えたい。とりあえず嫌がらせにピルクルを飲みまくってやる。あと、退社した社員の後をつけて、無理矢理拉致ってピルクルを飲ませてやる。当然社長宅もピルクルで水責めして、家族全員ピルクルの海に沈めてやる。なので多分俺は逮捕されるので今後ここを更新することは難しくなると思います。そしてさようならミルミル。ありがとうミルミル。最後にミルミルを大好きだったある人の素敵な言葉を引用しておきます。泣ける。

ときどき夢で出てくる名前をしらないおいしい飲み物の味

大の男がミルミルでここまで熱く語れるからすごいですよねインターネットって。

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