- iPhoneのGPSロガーアプリ『MotionX GPS』を使う
iPhoneアプリ、『MotionX GPS』を使う最大のメリットは、iPhoneさえ持っていれば価格がもっとも安くおさまること。ただしGPSアプリは電池食いがハンパなく、バックグラウンドで動作させておいても約5時間でiPhoneの電池がなくなるので、結局はエネループモバイルブースター『KBC-L2AS』も使わざるを得なくなり、「余計なガジェット持たなくていい。iPhoneだけで全て完結☆」というわけにはいきません。エネループを併用すれば満充電状態から18時間くらいはもつので一日中外を歩き回ってもほぼ大丈夫。
MotionX GPSはガジェットではなくアプリなので、単機能なGPSロガーと違い非常に高機能なんですが、英語版しかないため、使い方を覚えるのが割と面倒です。(参考:Rambling : MotionX GPSを日本語で紹介(説明を和訳)、(設定画面編1)、(設定画面編2))
他の2つのGPSロガーは最初の電波キャッチまでにかなりの時間がかかりますが、iPhoneは非常に速いです。すぐにロギングが始められます。また、iOSのおかげなのか、アプリの仕様なのかよくわかりませんが、徒歩移動時には数秒〜60秒間隔、乗り物による高速移動時は1秒間隔、といった感じで記録間隔が動的に制御されています。このためGoogleマップやGoogleEarthで移動ルートを表示すると非常に滑らかな線になり、単に「写真にジオタグ付与する」という目的だけではなく、その日一日どんなルートを移動したかを記録するのに最適です。ちなみにSONYのGPS-CS3Kは15秒間隔で固定されているので、高速移動するとルートががたがたになります。
3G網のない場所ではWiFiを利用した測位を行ないますが、精度がかなり落ちます。また、飛行機内での使用は不可能です。
MotionX GPS無料版はiPhone内にトラック(移動ルートのログ。gpxファイルやkmzファイル等が含まれている)を1つしか保持出来ないんですが、これは1日分の記録が終わった時点で、shareという機能を使ってPCにメールで送り、都度削除してしまえばいいので特に問題ありません。有料版だとこのトラックを100個保持しておけます。自分は有料版を使い、毎日の記録をメールでEvernoteに送っています。
MotionX GPSで作成されるログファイルの形式はgpxとkmzです。gpxは非常に汎用性が高く、多くの地図ソフトで読み込むことができます。kmzはGoogleEarth用のファイル。写真にジオタグを埋め込むにはgpxファイルを使いますが、そのためのソフトは自前で用意する必要があります。『Jpeg GPX Merger』や『locr GPS Photo』等を使うといいと思います(他にもいくつかあります)。どれも使い方自体は難しくなく、gpxファイルとjpgファイルをぶちこめば、勝手にジオタグ付与してくれます。