- 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-10-22
- 0422-23-3320
- 17:00〜03:00 無休
ついに禁断の扉を開けてしまいますよ。はてなシュランを目を皿のようにしてガン見してみたのだけど、空気読んでなのか、未だ誰も触れたことがないのですね。もう「アルファブロガー(笑)」が集まる酒場と言ったら、ノータイムで吉祥寺「わ」、というくらい有名なお店なんですけど、はてなではあえて名前は出さないということが暗黙の了解だったっぽいです。でも出しちゃう。うっとこのエントリでも何度も何度も「吉祥寺のホルモンの美味い焼酎家」として出てきてます。噂のあそこです。知ってる人にとっては何を今更でしょうが、全力プッシュのため猛烈に長文になるかもしれません。許して。
まずは、吉祥寺「わ」のここがすごすぎる
- 度肝を抜く肉の新鮮さと旨さ。
- 鍋など一部例外を除き、アルコールも肉も全品500円という神様価格。
- しかもケチくさい量じゃなく焼酎ならなみなみと、肉ならがっつりと。
- 焼酎はちょっと苦手で……という人も心配無用。梅酒とリキュールの品揃えもハンパない。
もうこれだけで「行かないやつはどうかしてる」って話ですよこっちにしたら。とにかくね、出てくるものが全品例外なく旨い。これに関して異論を唱えてるやつを見たことがない。初めて行った人間は美味さのあまり、ほぼ例外なく「ちょwww」「うまっ……」「カ、カハッ…!」とか、単語レベルっつーか擬音レベルでしかしゃべれなくなるくらい知能ダウンさせられますからね。特に顕著な例としては「私、レバーって食べられないんですよね」とか「トマトは苦手で……」とか言ってた人が「何これ! 美味い!」とかコロッと転向させられるってのがあります。
そんで世の中にはいわゆる幻の焼酎とか言われてる銘柄がいろいろあるじゃないですか。あんまり大きな声じゃ言えないのだけど、そういうのがポンと置いてあったりするんですよ。ほいで、もちろん値段は一緒。全部500円。ありえないでしょ。焼酎好きにはたまりませんよ。俺はあんまり焼酎飲む方じゃないので、「ああ、○○? あるよー。1杯飲んでよ」って言われても、「いえいえ、滅相もない。俺クラスのぼんくらは恐れ多くて飲めません、そんな高いもの」って遠慮しちゃうんですけど、焼酎好きの皆さんは遠慮無くいっちゃってください。そればっかり注文したらさすがにどうかと思うんで、ほどほどに、ですけども。
あとねー、これだけこだわり焼酎置いてたら、ちょっとした店だと「うちは焼酎飲んでほしいんだよ、ビールやカクテル飲みたいなら他あたってくれ」って話になるじゃないですか、頑固親父っつーか。そういうのうざくね? 甘い酒しか飲めない女の子もおるし、そもそもお酒飲めない子だっておるわけで、でもそういう人たちにもここの肉の旨さを知ってもらいたいわけですよ。超心配無用。梅酒も甘いのからすっきりしたものから、変わり種まで取り揃えてるし、酒が飲めない人のためには「地サイダー」なんてものまで用意されてます。地サイダーとかこの店で初めて知ったっつのな。
俺はビール党なんで、ビールばっかり飲むんですけど、ここの生ビールは一味違いますよ。とにかくクリーミィ。よく「生ビールマイスター」なんつって、生意気なこと言ってるところがありますけど、生ビールを美味しくするコツってのは実はものすごく単純なんですよ。俺も伊達に8年間生ビール注いでません。コツはね、けちけちしないってことなんです。ビールサーバーのコックをひねってビールをざーっと入れると、自然に泡がたつじゃないですか。あの泡はね、不味いんです。サーバーのコックを逆にひねると、クリーミィで美味い泡が出るんです。だから、ある程度までビールを注いだら、あとは逆コックの美味い泡を盛大に注いで、最初に出来た自然泡を全部グラスからこぼして、美味い泡だけにしちゃえばいいんですよ。これだけ。でも大抵の店はシケたケチ野郎だから、「こぼすのはもったいない」とか言って、これをやらないんです。「わ」はちゃんとやってくれるんです。だから美味い。本当騙されたと思って「わ」の生ビール飲んでみなさい。「ビールって、こんなに美味いんだ?」って思えるから。
店構えは俺みたいな「こじゃれたところだと緊張しちゃう! 脂汗出ちゃう!」みたいな引きこもり体質の人間でもとても落ち着ける雰囲気で最高です。「ええと、どうやって注文すればいいんだろう……つか肉の名前がそもそもわかんない……なんかここの人話し掛けにくい……」なんて客を緊張させてしまうような店はダメなんですよ(ここ超重要)。「わ」にはそういう雰囲気が全くない。超話しやすい。店主の光山さんは、聞かれれば懇切丁寧に肉の種類も教えてくれるし、大雑把な好みを言えばそれに合わせて出してくれるんで、初めて行くのなら「初めてなんで、おまかせでどんどん出してください」とか言えば大丈夫です。その日一番オススメの肉を出してくれるに違いありません。焼き加減は肉ごとに聞いた方がいい。半生くらいがベストというメニューも多いから。
肉の味付けは基本、全てが「ごま油+塩」です。甘辛いタレがいいなあーとか、そういう人はね、本当に美味いホルモンを食べたことがないから言っちゃうんです。ごくごく普通の焼肉屋さんでホルモン焼きとか注文すると、なんかオレンジ色っぽい強烈な味のタレに漬け込んで、何が何だかわかんねえ状態になってるやつが出てくるでしょ。あれは要するに鮮度の問題で、内臓肉の臭みを消すために強烈なタレに漬け込んであるわけですからね。
あと「わ」は突然プリンとか仕入れたり、何が飛び出てくるかわからないすごさがあるんです。店主の光山さんが食べ歩きしたりして「これうめー!」って思ったものをいきなり仕入れて出したりするんですよ。ホルモンと焼酎の店なのにプリンて。驚くわ。しかもぶんげえ美味いわけですからね、それが。
あーマジでこの店の話はいくらしてもし足りない。もうちょっと他のエピソードとか話していいスか?
これくらい超絶に美味くて居心地がいいと、そりゃ有名人の皆さんも来たくなるわ、って話なんですけど、まず店に入ったら壁一面にマジックで直書きしたサインがあるんですよ。ほいでね、俺は漫画家の山本英夫さん(スピリッツ『ホムンクルス』)が大好きで、店内に『殺し屋1(イチ)』の垣原が描かれてたんで、「うおー! 山本さん来たんだ!?」とか思って、携帯で壁の写真撮ってたのね(右の写真)。そしたら店員の女性(ともこさん)がスッとメモを俺に渡してくるんです。なんだろー? 告白? 新たな恋の物語の始まり? とかキモヲタにありがちな勘違いをしつつメモを読んだらこう書いてあった。「今隣の席に座ってるのが作者の山本英夫さんです!」。そりゃ目ん玉も飛び出るってもんですよ。や、こういう場で有名人の方にごちゃごちゃ話し掛けるのも失礼だし先方に迷惑なので、大人しくしてましたけど、あれはびっくりしたわー。あと別のときには俳優の佐野史郎さんが一人でふらっと入ってきて、小粋にささっと飲み食いして、わずか30分くらいで出て行った、というのも目撃した。お客さんたちも心得たもので、いちいち騒がないですからね。そりゃ有名人の皆さんも来やすいわ。
これだけは絶対いっとけリスト
- 生ビール
- ハツ刺し
- ハラミ
- 脂付ホルモン
- 白金豚のソーセージ
- パンチェッタ
- 心臓の弁
- おっぱい
- スペシャル卵ごはん
補足データ
- 吉祥寺駅から徒歩7〜8分くらい
- 14席でカウンター席しかないので予約した方が絶対いい
- いきなり行って満席でも、携帯電話の番号を伝えておけば、席が空いた頃に電話くれるというパターンもあり
- 車椅子は入れないので、車椅子の友達を連れてくなら、テーブル席のある姉妹店の「たるたるホルモン」(店長:樽井さん)に行くといい。料理は「わ」とほぼ共通。「わ」よりもこじゃれた内装です
- 席数が席数なんで、多くてもせいぜい4名くらいで行くことをオススメします。
- mixiコミュ「吉祥寺焼酎家わ」(コミュ主はid:hurricanemixerの松本さん)
- 「テラヤマのブログを見て来ました」って言うと、店長に「へー……」って言ってもらえます多分
「わ」に魅せられた人々の感動記録
- ■ ホルモン酒場 焼酎家「わ」 (ホルモン焼肉・吉祥寺)
- icydog: 吉祥寺「わ」で感激
- しずる!写真グルメガイド:吉祥寺・炭火焼ホルモン「わ」
- わ (吉祥寺) で 日本酒とホルモン - まき子の酒 - トーキョーワッショイ
- 『旅ノゴハン』: またか!吉祥寺『わ』
- bぉg:わ
- じまのいぶくろまっちょ : ホルモン酒場 焼酎家「わ」 (吉祥寺)
おれパパはてなシュラン大放出企画は第2弾もあります。「押上 もつ焼きまるい」!