イノセンス報告3

トークショーは同時に行われたのでどちらかひとつしか見ることが出来なくて、俺は当然押井さんリスペクトなのでそっちに陣取ったのですけども、人数が多すぎて最後尾のしかもはじっこになってしまって、押井さんがジュゴンっぽく唇を動かさずに腹話術風にボソボソ喋るので、スピーカーからの音声が何言ってんだか全然聞き取れなくて、これでは意味がないと思ったので泣く泣く糸井さんの方に移動した。

糸井さんと鈴木さんは「こちらに集まってる人たちは裏の人たちです。あっちが本筋の人、こっちは裏です」「多分こっちに集まってる人たちは、この映画のタイトルがイノセンスじゃなくて攻殻機動隊2だったら観に来なかった人たち」「映画のタイトルが攻殻機動隊2だったらそもそもこのイベントはやれなかった」とおっしゃっていた。まあ概ね同意です。でも隠れオタ属性の人はかなりいたのではないかというのが俺の印象。

糸井さんが『イノセンス』の感想を少し語っていて、大雑把に要約すると「絵だけを追っていくとストーリーはちゃんと理解できる。でもセリフを追うと途端に難解さが襲ってきてわからなくなる。皆さんはこの映画を観て、わからないのは自分の頭が悪いせいだと自己嫌悪に陥るでしょうけど、公開時にはもっとたくさんの人が同じ思いを味わうので心配ありません。問題はこれをどうやって鈴木さんが一般向けにPRしていくか」という内容の事を面白可笑しくおっしゃってた。それを受けて鈴木さんが本当に頭を抱えていたので、これは興行的には相当苦しくなるだろうなと思った。映画は本当に難解極まるセリフの連続だったので。

あと関係ないけど、押井さんのトークショーの観客に「和装+メガネ」という局地的ムーブメントを体現されてる代官山気味な女性がいて嬉しかった。模倣犯プレゼンツ「金の代官山賞」を進呈します。

押井守非公式ナイト〜イノセンス それは、○○○」には行けないので、「朝まで文化祭」と比べて誰か何か書いてほしい。