テレビゲーム解釈論序説

テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ

テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ

  • 作者:八尋 茂樹
  • 出版社/メーカー:現代書館
  • 発売日:2005/08
  • メディア:単行本

論文の体裁でTVゲームをくそまじめに読み解く本(別にこの本が学術論文だというわけではないので注意)。大阪電気通信大学にはゲーム学会が、東京大学大学院の研究室にはゲーム研究プロジェクトが、立命館大学にはGAP(Game Archive Project)と、もう挙げていったらキリがないくらいTVゲームを学術的に研究しているところがある(参考:IGDA ゲーム関連研究室リスト)。アメリカじゃもっと進んでる。

遅かれ早かれ、映画における蓮實重彦さん的な人物がTVゲームにも降臨して、小津安二郎さんに相当する宮本茂さんを賞賛し、デヴィッド・リンチさんに相当する小島秀夫さんに嫌悪感を表明するとか、そういう感じになっていくのだろうな、とか想像すると結構楽しい。いや本当はもっとすごいことになるはずで、鑑賞するだけの芸術(とかエンターテイメント)としてではなく、ある種教育プログラムとしてのTVゲームについて、研究とか批評がどんどん盛んになるはずだと思った。ゲームによる思想形成や悪く言えば洗脳のやりやすさは、映画の比ではないと思うわけですよ。ゲーム業界にも、そのうちエンターテイメントだけではないゲームを作りたいって人がどんどん増える。そんで今現在50代以上の頭のかてえおっさんどもを置き去りにするのだ。くくく。読める。読めるぞ! 見せてあげよう、ゲームの雷を! すばらしい!! 最高のショーだとは思わんかね!? あ〜あ〜目がぁ〜(錯乱中)