「マイ・ペイすリボのお支払いコース変更」から、毎月のリボ払いの金額を設定しておきます。
毎月、請求金額が確定したら「マイ・ペイすリボのお支払金額変更」から臨時の増額申請をして、リボ残金が610円〜1600円程度になるようにして、少額の金利を発生させます。
これにより、ワールドプレゼントポイントを2倍にします。
マイ・ペイすリボは、全ての買い物がリボ払いとなります。たとえ店頭で「1回払いで」と言ってもです。
「え! リボ払いってカード破産への道じゃないの!? 絶対ヤだよリボ払いなんて」と思われるかもしれませんが大丈夫です。今回の主眼は、リボ払いによる金利の発生を毎月最小限(数円から12円程度)に抑えて、リボ払いに付随するボーナスポイントだけを美味しくいただくことにあります。
カード発行会社は、金利収入増加のためになんとかして利用者にリボ払いをさせたいと思っています。そのためにマイ・ペイすリボの利用者に対してボーナスポイントというエサを置いています。多額の金利を支払うのは一般のリボ利用者に任せ、我々陸マイラーはエサだけをいただきます。
■ ワールドプレゼントポイント2倍の条件
通常、リボ払いというのは、毎月1万円など定額支払いをしつつ、残金に対して金利を支払っていきます。毎月の支払い金額設定を、カードの利用限度額と同額にするなど高額にしておけば、たとえマイ・ペイすリボに登録してあっても、実質的に全ての買い物は一回払いと同じになり、金利は1円も発生しません。
マイ・ペイすリボの制度開始当時は、ただ登録しておくだけでポイントが2倍になっていて非常に美味しかったのですが、これではカード会社は全く儲かりませんから、現在では金利が発生したときのみ、ポイント2倍になっています。全額支払ってしまうとポイント2倍にはならないんです。
わずかな金利だけ発生させるには以下のようにします。
- マイ・ペイすリボのお支払いコース変更で、毎月の支払い金額を設定する。
- 全額支払ってしまうことがないような金額にしてください。毎月最低でも10万円くらいは決済しそうだという人なら、5万とか8万くらいに設定しておくといいとおもいます。本当は5千円くらいでもいいんですが、万が一次項の臨時増額を失念して残高をそのまま残してしまうと多額の金利が発生してしまうので、それを勘案しての金額にしてください。
- 請求金額確定のメールで送られてきたら、マイ・ペイすリボの支払い金額変更から臨時に増額します。
- 毎月25日頃に請求金額が確定し、前項で設定した金額が請求されます。そのままでは残金が多すぎて金利がたくさん発生してしまうので、支払いを臨時増額して、残金が610円〜1600円程度になるようにします。増額は千円単位で行えます。詳細は省きますが、最初の1回は必ず、最低でも610円以上残してください。ケチって「110円残せば1円の金利発生するでしょ?」と思うと痛い目を見ます。2回目の支払い以降は110円以上残せば条件は満たせますが、支払いの臨時増額は千円単位でしかできないので、110円ぴったりにはできません。どうせ大した金利ではない(残金1000円以下なら金利は12円以下)ので、厳密に考える必要はありません。ざっくり1000円以下ならよしとしましょう。
- 万が一請求金額がリボの設定を下回ってしまった場合、金利を発生させるために支払いを減額します
- 減額の場合は支払いコースの設定自体をいじることになり、万単位でしか金額を変更できないので、なるべくこういう事態にならないように注意してください。
■通常ポイントとボーナスポイント
三井住友カードのワールドプレゼントポイントには「通常ポイント」と「ボーナスポイント」の2つのカテゴリがあります。通常ポイントの方は1ポイント→10マイルで移行できますが、ボーナスポイントの方は1ポイント→3マイルでしか移行できません。
御察しの通り、マイ・ペイすリボで得られるポイントはこのボーナスポイントです。つまり、マイ・ペイすリボによってワールドプレゼントポイントは見かけ上2倍になるんですが、マイルに移行するとガクッと減ってしまうんです。*1
ただし、ここにも抜け道があります。ソラチカを使えば移行率を上げられるんです。
ワールドプレゼント(ボーナスポイント)→ANAマイル
直接移行できるこのルートだと、移行率0.3です。ワールドプレゼントのボーナスポイント1万は3000マイルにしかなりません。
ワールドプレゼント(ボーナスポイント)→Gポイント→メトロポイント→ANAマイル
間にGポイントとメトロポイントを挟むこのルートなら、時間はかかりますが移行率は0.445になります。ボーナスポイント1万が4450マイルになるんです。*2
三井住友カードのポイントを倍増させるマイ・ペイすリボは陸マイラー必須の知識です。きちんと正しく理解して、ポイントを取り逃さないようにしてください。
■ 年間決済額による翌年からのボーナスポイント
年間決済額が50万、100万、300万を超えると、それぞれステージがV1、V2、V3と上がり、翌年からボーナスポイントが余計に貰えるようになります。初年度には関係ありませんし、貰えるポイント数もマイ・ペイすリボで貰えるボーナスポイントに比べれば微々たるものですが、塵も積もればです。ちなみに年間決済300万達成後、翌年も300万決済すると、貰えるボーナスポイントは計1800。ソラチカ経由でマイル移行して8000マイルになります。100万のステージの場合はその半分です。
初年度は年間決済額によるボーナスはありませんから、マイ・ペイすリボによるボーナスポイントを加味したANA VISA ゴールドの実質マイル還元率は1.445%となります。
マイ・ペイすリボによるボーナスポイント2倍を取りこぼさず、100万 or 300万決済によるステージV2 or V3を毎年達成し、ボーナスポイントをソラチカ経由でマイル移行する場合、ANA VISAゴールドのマイル還元率の理論値はそれぞれ1.58%、1.71%になります。
これに対してソラチカだけで勝負する場合、たとえ年間何百万円決済しようとも、還元率は1.09%で頭打ちです。ANA VISAゴールドカードを発行するメリットがお分かりいただけたでしょうか。*3
追記:マイラーブログ始めました。
kowagari.hateblo.jp
kowagari.hateblo.jp
*1:マイ・ペイすリボ開始当時はボーナスポイント通常ポイントというカテゴリ分けは導入されていなかったので、マイルまで2倍になり、陸マイラーはかなり美味しい思いをさせてもらいました。さすがにこれは三井住友がANAから怒られたので、ボーナスポイントに関しては移行率を下げるという改悪が行われたんです。
*2:ボーナスポイント制導入で移行率が改悪されたように、ソラチカの移行率改悪も将来的には充分考えられます。陸マイラーは全員これに怯えている状態です。
*3:ANA VISAゴールドを発行せず、ソラチカと併用する還元率のいい決済カードを作るとなると、候補に挙がるのは、実質的に年会費無料となるJACCS Extreme Cardとなります。詳細は省きますが、Gポイント→メトロポイント→ANAのルートが利用でき、マイル還元率1.35%となるため、決済カードとしてソラチカと組み合わせると、ソラチカのみで貯めるより効率よく貯められます。マイル移行費用もかかりません。ただ、ANA VISAゴールドと違って新規入会キャンペーンによる大量マイル(今回は2万マイル)が貰えませんし、所詮は還元率でも勝てないので、あくまでも第2候補だと思ってください。初年度にANA VISAゴールドの決済額が100万円を下回ってしまった場合は、年会費を考慮して次年度からJACCS Extreme Cardに切り替えるという選択肢はアリだと思います。