名づけること

世界はありとあらゆることに名前をつけて、自分と関わりを持たせることによって把握されていく、という仕組みになっていて、そこらへんに自覚的なのかどうかはわからないけど女性ファッション誌の名づけ行為は半ば強迫神経症にも似た凄さがある。隙間に名前をつけて、AとBを組み合わせて名前をつけて、古いものに新しい名前をつけて、なかったものを存在せしめてしまう。どんどん新しい世界が構築されていくということなのだが、同じ場所をスクラップアンドビルドしているだけで、世界が広がっているわけではないのであまり気にしなくていい。しかし面白い。